東京新聞
今年もクマによる被害が相次いでいる。首都圏とは関係が薄いと思う人も多いかもしれないが、東京は世界でも珍しい「クマのすむ首都」でもある。生息地は多摩地域の西側に限られるとはいえ、秋には登山や紅葉狩りに訪れる人も増える。一方、クマは冬眠に備えて食欲が増し、餌を求めて人里に現れる危険性が高まる。クマの出没が増えている都内の現場を取材した。
◆「生ごみをあさっているクマを見たという情報もある」
「ダンッ、ダーン」
今月6日朝、東京都あきる野市の山あいで、空港で鳥を追い払うためなどに使われる煙火の大きな音が響いた。警察や市役所、猟友会などによる合同訓練の一こま。市では今年、民家近くでクマの目撃情報が相次いでいるため、都内で初めて関係機関が連携した訓練を実施した。
参加者は約50人。クマに襲われた人の救護やクマの追い払い、防災無線での警戒呼びかけなど、いざというときの手順を確認した。
市内では訓練前夜にも民家にクマが現れ、防犯カメラで撮影された。6月には民家近くに現れたクマが捕獲されている。同市などを管轄する警視庁五日市署管内では1~8月、クマの目撃や痕跡に関する情報は31件で、昨年同期の約5倍に上る。
「庭の木に登って果実を食べた、生ごみをあさっているクマを見た、という情報もある。生活を脅かす事態となっている。迅速、的確に対応しないといけない」。訓練でこう話した五日市署の千手教一署長にも警戒の色がにじんだ。
◆「毎日のようにクマの目撃情報がメールで送られてくる」
訓練が行われた場所から約1キロにあるJR武蔵五日市駅。拝島駅とを結ぶ五日市線の終着駅で都心からは約1時間。山に囲まれ緑豊かだが、周辺には住宅地もある。
改札には「クマ出没注意!!」と書かれた立て看板があった。近くには渓谷や格好のハイキング道がある。そのガイドが書かれたパンフレット置き場や観光案内所、バス停など、駅や周辺の至る所に注意を促すポスターが張られていた。
「毎日のようにクマの目撃情報が市からメールで送られてくる。ここに住んで50年ほどになるが、去年までクマの心配なんてしたことはなかった。毎日不安です」。今年6月、駅から徒歩約5分の自宅脇の川沿いに、親子連れのクマがいるのを娘が目撃した藤原和代さん(72)が話す。
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地球上でも珍しい「クマのすむ首都」東京 増える出没に住民「動物園にいるもんだと…」 現場を記者が歩いた https://www.tokyo-np.co.jp/article/354269
引用元: ・【(・(ェ)・)】地球上でも珍しい「クマのすむ首都」東京 増える出没に住民「動物園にいるもんだと…」 [ぐれ★]
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