南(大統領制国家)と、北(王朝国家)が合併するとなったら、どんな政体になるのか。
それを国民投票で決めるとしたら…「投票の公正」は担保されるのか。南からは「大統領への権力集中制」「象徴元首の下での議院内閣制」など幾つかの案が出るだろう。結果として、王朝国家で行くことが比較多数を占めたら、南の住民は従うのか。
南の財閥は国営化するのか。それとも、北の国営企業を民間に払い下げるのか。
仮に、「大統領制で自由経済体制」と決まったとしたら、朝鮮労働党という大利権集団は従うのか―。
北の体制崩壊(=その前提は、中国の共産党独裁体制の破滅)か、南の完全従北化(=その前提は米国の対韓離縁)でもなければ、「吸収型統一」もあり得ない。
潘基文(パン・ギムン)元国連事務総長が最近の講演で「南北統一は中国と日本にも利益」(聯合ニュース9月3日)と語ったのは、まさに〝空理の上の空論〟だ。
韓国の小中高校での「統一教育」は、統一の困難さの説明には時間を割かないようだ。教育省と統一省の合同アンケート(小中高校生7万3000人対象)によると、統一教育で学んだ内容(複数回答)として挙がったのは「南北平和の重要性」(52%)、「北の人たちの生活と社会」(46%)、「統一がもたらす利益」(46%)などだった。
結果として「統一が必要」(61%)が、「必要ない」(25%)を上回るわけだ(聯合ニュース2022年2月18日を参照)。
■北が明確にした「統一」志向しない路線
日本の戦後教育は、「平和=絶対善」を説いた。それは概念や状況としての「平和」だけでなく、「平和」という2文字が付くものは全て正しいかのような錯覚を醸成した。だから 日教組全盛時代に育った日本人は「平和統一」に疑義を差し挟まない。
一方、北朝鮮は23年夏あたりから、「南北統一」を志向しない路線を明確にした。背後に、どんな思惑があるのかは、分からない。
そんな動きがあるのに、いまだに「南北統一で世界平和を」と空念仏を唱える人々が日韓双方にいる。「思想戦の自覚なき被害者」と言えるだろう。(ジャーナリスト・室谷克美)
夕刊フジ 2024.9/13 06:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20240913-S54M7CGIZFOL3EAIFXPUDQXSD4/
引用元: ・【室谷克実氏】南北平和統一という空理空論 「思想戦の自覚なき被害者」の日韓、戦後の左翼教育の結果と見るべき [9/15] [ばーど★]
一つの中国に大統一するのが最大限チャイナウェアな壺です。
困る理由は?
統一なんかしたら韓国が困るんだけど?
西ドイツでさえ東ドイツ統一で社会的に大問題に
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