ラストレースを終えた大橋は、コースロープに力なくもたれかかった。「勝って終わりたかった」。その思いはかなわなかったが、深くプールに一礼すると、涙をこらえた満面の笑みを観客席に向けた。
「(タッチ後は)頑張ったなと思いました。最後はどんなにきつくても、楽しかったと思えるレースがしたかった。もうおなかいっぱいです」
6歳下の松本に、最終泳法の自由形で突き放された。東京五輪からの3年、若手の台頭に「怖かった部分もある」。それでも2つの金メダルを獲得してなお現役を続けた意味を必死に模索した。「夢のような競泳人生だった」。これまでを振り返ると、思わず涙があふれた。
6歳で水泳を始め、大きく力みのない泳ぎで時間をかけて力をつけてきた。東洋大に進学後は貧血や膝のけがに苦しんだが、大学4年の世界選手権の同種目で銀メダルを獲得。一気に世界の舞台に躍り出てから、日本のトップで長らく活躍した。個人メドレー2種目の日本記録は、今も大橋が保持する。
今後は「勉強したい」と大学院の受験を決め、スポーツ栄養学を学ぶ意向。パリ五輪で銀メダル1個に終わった日本競泳界についても「あまりよくなくて、(体制が)作り直しになると思う。そういう部分に関わっていけたらいい」と強化の一躍を担う考えも明かし、第二の人生を見据えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/26a8eed655e2575002782c75b73acc9c0660b497
サンスポ
引用元: ・【競泳】大橋悠依「もうおなかいっぱい」 正式に現役引退を表明 ラストレース後に涙 国スポ [ニーニーφ★]
結婚してくれ
コメント