豚骨と鶏ガラなどをベースにしたスープに、ガーリックパウダーのパンチ――。「天外天」が提供するラーメンの特長だ。移転前の本店は熊本市内の繁華街にあり、お酒を飲んだ後の「締めの一杯」として人気を集めてきた。
33年営業した本店が菊陽町に移転したのは2022年8月。入居していたビルが熊本地震(16年)の影響で建て替えることになったのが直接のきっかけだ。移転先を探していたところ、交流のあった人気ラーメン店「火の国文龍」の経営者から、町を紹介された。文龍が閉じる支店の後釜としてだった。
天外天を経営する「小田圭太郎商店」の小田圭太郎社長(47)は「工場の工事関係者や関連する来客が安定的に見込めそうだった」と移転を決めた。オープン後は想定通り、工場の工事関係者や、半導体関連企業の社員とみられる日本人らが来店し、移転前と同様ににぎわった。
ところが1年後の23年8月、昼・夜の営業から昼一本に絞らざるをえなくなった。原因はスタッフ確保の難しさだ。2年前の移転オープン当初、学生のアルバイトを含めて数がそろっていたスタッフは卒業などで次第に減っていった。人手不足は飲食業界も例外ではなく、その後の採用も思うように進まなかった。
さらに町内ではTSMC関連で高待遇のアルバイト求人が現れ始めた。その影響かは不明だが、小田さんは「募集しても人が来なくなった。時給を上げるにしても限界があり、中小企業には厳しい」とこぼす。
天外天は3年前、東京駅地下にあるラーメン専門の飲食店街「東京ラーメンストリート」に期間限定で出店したことがある。現地スタッフを時給1300円ほどで募集したところ、面接するのが大変なほど応募があったという。しかし今、菊陽町で最大時給1300円を提示しても、人は集まらない。(以下ソースで)
毎日新聞 2024/9/10 16:01(最終更新 9/10 20:47)
https://mainichi.jp/articles/20240910/k00/00m/040/139000c
引用元: ・熊本のラーメン店「天外天」本店が閉店へ TSMCに沸く町から撤退 [蚤の市★]
以上
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