日本、神を信じる人は3% 主要26カ国で最低 宗教に対する見方も否定的傾向
引用元: ・「神などいない」「天皇はただの人」「日蓮は詐欺師」「文鮮明は朝鮮人工作員」…日本人の97%が回答 [422186189]
世界大手の世論調査会社「イプソス」(本社:パリ)が、世界の主要26カ国を対象に行った「国際宗教調査2023」(英語)によると、日本は、聖書やコーランなどの聖典に記されている神を信じている人がわずか3%しかおらず、26カ国の中でも群を抜いて少ないことが分かった。また、祈ったり、教会や寺院などの礼拝所に行ったりする宗教的実践を行っている人も、最も少なかった。
調査は、米国や英国などの欧米、日本や韓国などのアジア、ブラジルやメキシコなどの中南米の各地域の計26カ国で、1月20日から2月3日にかけて実施。各国500~2200人の成人に対し、主にオンラインで尋ねた。対象としたのは75歳未満の成人で、下限の年齢は国によって16歳から20歳まで幅がある。回答者は26カ国で計1万9731人に上り、日本は約1000人から回答を得た。
日本、神や「高次の力」に対する信仰で最下位神や「高次の力」(higher power)に対する信仰を尋ねる設問で、日本は「聖典に記された神を信じている」を選択した人が3%しかおらず、世界平均の40%を大きく下回った。
一方、「聖典に記された神は信じていないが、高次の力や霊は信じている」を選択した人は16%で、聖典に記された神を信じる人の5倍以上に上った。
しかしそれでも、両者を合わせた割合(19%)は、26カ国の中では最も低く、世界平均(61%)の3分の1以下だった。
これに対し、「神や高次の力、いかなる種類の霊も信じていない」を選択した人は38%で、「分からない」は34%、「答えたくない」は10%だった。各回答の世界平均は、それぞれ21%、12%、7%で、いずれも日本が上回った。
また、▽天国、▽超自然的な霊(天使、悪霊、妖精、幽霊など)、▽地獄、▽悪魔それぞれの存在を信じるかを尋ねる設問では、日本は天国を信じる人が28%(25位、世界平均52%)、超自然的な霊を信じる人が35%(20位、同49%)、地獄を信じる人が25%(20位、同41%)、悪魔を信じる人が20%(25位、同41%)で、いずれも下位層に位置した。神や高次の力に対する信仰が持つ役割を尋ねる設問でも、日本ではこれらの信仰に対する評価が低かった。
「神や高次の力を信じることは、困難(病気、紛争、災害など)を乗り越える力を与えてくれる」に同意した人の割合は、世界平均は76%だったが、日本はその約半分の37%だった。これは26カ国の中で最も低く、50%で25位だった韓国とも13ポイントの差があった。
また、神や高次の力を信じることが、「人生の意味を与えてくれる」に同意した人の割合は47%(25位、同76%)、「平均よりも幸せにしてくれる」に同意した人の割合も37%(26位、同71%)で低かった。
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