株式会社ハクブン 広報部
岩崎麻由部長
「通常価格980円でカットしている店舗が多い。現在、タイムサービスの時間帯は690円でカットを提供」
なんと平日の午前10時から12時までの間は、税込み690円でカットを行っているというのです。(※洗髪なし)
なぜ破格の値段でサービスを提供できるのでしょうか?
岩崎部長
「一般のサロンの3分の1の時間で、しかもクオリティーは落とさずにカットしている。技術に関してはオリジナルがある。時間を短縮する技法が多く含まれている。お会計も含めて20分以内には帰れる」
一般的な美容室の場合、カウンセリング、シャンプー、カット、ドライを行い、会計まで60分ほどかかるといいます。
しかし、この美容室ではカット1本に絞ることで、客の回転率を上げています。
さらに、時間を短縮できるカット技術をまとめた動画マニュアルを作成。新人美容師はそれを見て学ぶことができるので、育成にかかるコストを削減できるというのです。
昨今の物価高に対しても、こんな工夫がされていました。
岩崎部長
「今年に入ってから2%くらい材料費・光熱費が上がっている。最近、ネックペーパーを使用し始め、水道・光熱費を少し下げることができた」
カットの際に客の首元に巻くタオル。これを使い捨てできるネックペーパーに変更することで、タオルの洗濯にかかっていた費用を削減しました。
こうした企業努力で、この美容室は全国で1000店舗超えを達成。4月以降だけで50店舗近くも出店しています。
美容室に来た客(80代)
「すごく安いじゃない。1000円でも安いくらいかも。時間もかからないし、すべて満足しています」
一方、業界全体に目を向けると、光熱費や人件費の上昇などが原因で、全国的に美容室の倒産が増加しています。
東京商工リサーチによりますと、美容室の倒産件数は今年1月から4月で46件となっていて、これは過去10年で最多のペースです。
厳しい状況のなか、業績を伸ばしている美容室は他にもあります。
美容室に来た客(50代)
「価格が安いことが一番で。駅前なので、待っている間も用事を済ませられる」
板橋区にある美容室「チョキペタ 成増店」。カットとカラーの専門店で、料金はカット代が税込み1430円、カラー代が税込み2640円と格安です。
売り上げのおよそ8割を占めるのが女性客。店には多くの女性客に来店してもらうための戦略がありました。
株式会社C&P 営業部
上原薫部長
「40代以上の女性客がメインターゲット。お客様が買い物のついでにご利用いただいたり、便利よくご利用していただきたい。基本的には、スーパーに隣接した形で出店」
さらに、格安でサービスを提供するために店に導入したのが、カットのみの客はプラス550円で受けられるという「オートシャンプー」です。
客が機械にシャンプーしてもらっている間に、美容師は別の客のカットやカラーを行うことができ、回転率を上げられるのです。
美容室に来た客(70代)
「最高です。最初に来た時にオートシャンプーが気に入って」
番組スタッフもオートシャンプーを体験してみると、「水圧がすごいしっかりしていて、すごい頭皮がマッサージされている感覚」だということです。
他に、客自身が髪を乾かす「セルフブロー」や会計を行う「セルフレジ」も導入。こうした工夫で格安なサービスを提供できているのです。
上原部長
「お客様にはなるべくできることはやっていただく形で。待ち時間もなるべく、それで短縮できる」
激安カットの理由には、コストや時間のカットの工夫がありました。
(「グッド!モーニング」2024年8月27日放送分より)
引用元: ・690円カット美容室が全国拡大 平日タイムサービス順番待ち 物価高も工夫で価格維持 [どどん★]
(´・д・`) < 690円でカットされた
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