最近世界の自動車市場で電気自動車の需要停滞が激しくなると、市場はトヨタを、いや豊田会長をまた見ている。「電気自動車は時期尚早」と主張したトヨタ帝国はハイブリッドカーを前面に出して1人で好調に走っている。トヨタ専門家として有名なミシガン大学のジェフリー・ライカー教授は最近中央日報との電子メールインタビューで、「トヨタは5年後も世界1位を守るだろう」と予想した。
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豊田会長が世界の経営界の注目を浴び始めたのは2009年だ。前年に米ゼネラルモーターズ(GM)を抜いてトヨタが世界1位の自動車会社になってから彼は当時43歳で最年少社長に上がった。2010年、彼に大きな危機が訪れた。トヨタで生産した自動車で運転席のマットがアクセルペダルに引っかかり急発進を誘発する問題だ。世界で1000万台のトヨタ車がリコールされた。追い打ちをかけるように2011年には東日本大震災が起き各地の生産施設が打撃を受けた。この余波によりGMとフォルクスワーゲンに押されトヨタは自動車販売世界1位から3位に再び下がった。
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◇周到綿密な「電気自動車悲観論者」の計算=豊田会長には「電気自動車反対論者」というレッテルがつく。テスラが主導し、世界の自動車メーカーが相次いで合流した電気自動車市場に対しトヨタは消極的というより悲観的だ。だがトヨタは他の自動車メーカーが電気自動車への転換を繰り上げる時に自分たちが最も得意な分野であるハイブリッドカーに集中した。
内燃機関と電気モーターを搭載するハイブリッドカーは電気自動車より生産過程が複雑だ。2種類の動力システムが円滑に作動するよう調整する技術が核心だ。しばらくは電気自動車よりハイブリッドカーが売れるだろうというトヨタの戦略は的中した。昨年トヨタが過去最大の業績を記録したのに続き、今年4~6月には前年同期比22%増加した97万台のハイブリッドカーを販売した。トヨタの販売台数の40%がハイブリッドカーだった。需要停滞に陥り苦戦している電気自動車市場と正反対だ。トヨタの4-6月期営業利益は前年同期比17%増加した1兆3084億円、売り上げは12%増の11兆8378億円と集計された。
今年の初めに豊田会長は「いくら電気自動車転換が進んでも電気自動車のシェアは最大30%と考える。残り70%はハイブリッドや水素電気自動車、水素エンジン車などが占めるだろう」と電気自動車の限界を指摘した。彼は「エンジン車は必ず生き残るだろう」と付け加えた。
それでもトヨタが電気自動車開発をしていないわけではない。昨年5月には電気自動車投資を1兆円増やし2030年までに総額5兆円を投資すると発表した。
◇トヨタの変身、リーダーシップから工場まで=豊田会長は電動化時代への段階的変化を控え昨年4月に後任社長を佐藤恒治氏に任せた。2020年にレクサス社長となった佐藤氏はレクサス初の純電気スポーツ多目的車(SUV)の「RZ」を発売するなどグループの電動化を主導した人物だ。豊田会長は佐藤社長に対し「現場で必死に努力した社員で今後トヨタがモビリティカンパニーへと進んで行くのに最高の適任者」と評価した。3人の副社長を跳び超えて起用された破格の人事だった。
トヨタはモビリティ企業へと転換するために多様な実験も進めている。ベルトコンベアのない工場もそのうちのひとつだ。昨年6月のテクニカルワークショップで次世代電気自動車プラットフォームとともに新しい組み立て方式を提示した。工場内のベルトコンベアをなくし、組み立て中の電気自動車が工場の中で他の組み立てラインまで自ら走行する方式だ。初期設備投資負担が減り、自動車産業でも多品種少量生産が可能になる。ライカー教授はトヨタが5年後も世界1位を守るだろうと予想した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c51240fde8adb42ec3998d4edb4e2fbabb7bb20c
引用元: ・【中央日報】「電気自動車? まだエンジン車」…世界1位のトヨタが正しい理由「5年後も世界1位を守るだろう」[8/26] [昆虫図鑑★]
欧米都合でルールがコロコロ変わるのでそうするしかないのだけど
欧米自動車メーカーも悲鳴あげている莫大な借金!
中韓自動車メーカーどうするの!?
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