時折、帽子を脱ぐと、長い髪の毛がダラリと頬のあたりまで垂れ下がる。それを後ろにかき上げ、再び帽子を被る。両サイドは極端に短く刈り込んでいた。帽子を被っていないときは七三か、真ん中から分けているという。
■成田悠輔に似てるスカウトマン
メガネはまん丸のメガネだ。以前まではコンタクトだったが、最近、憧れのブランドのメガネに変えたばかりなのだという。
「ドイツのマイキータというブランドのメガネなんです。どうしても欲しくて。ネジを1本も使ってないメガネなんですよ。ちょけてるでしょ?」
スラリとした体型といい、日焼けしていない肌といい、野球人というよりは「○□」メガネでお馴染みの経済学者、成田悠輔のような雰囲気を漂わせている。
京都国際の前身は1947年に創立した京都朝鮮中学校だ。しかし2000年代に入って経営難に陥り、04年に現在の校名に変更し、日本人も受け入れるようになった。
岩淵が赴任したのは11年前のことだ。最初から選手勧誘を任されたが「大変でしかなかった」と振り返る。
現在、京都国際は日韓両国から援助を受け、両国の卒業証明書を授与できる。韓国語や韓国の歴史を学ぶ授業があり、修学旅行は韓国を訪れる。そして、何よりも同校のカラーを特徴付けているのは韓国語の校歌だろう。岩淵が言う。
「とにかく、まずはネガティブに見られるところの説明から入りました。韓国の歴史の授業はあるけど、反日教育をしているわけではない。うちの理事長は在日ですけど、そこまで偏った人ではないので。校歌も歌いたくなかったら歌わなくていいよ、と。私は岩淵という姓なので大抵の人は日本人だとわかってくれる。その僕が11年間務めて、こうして学校のために尽力している。そのことがあやしい学校ではないですよということの何よりの証明になりませんか、と」
■「野球をするためにここに来たんで」
かつての野球部は韓国籍の選手が大半を占めていた。野球部寮の食堂には食べ放題のキムチが常時、置いてあったという。しかし今はベンチ入りメンバーの中で韓国籍を持つ選手は「1番・レフト」の金本祐伍、1人だけだ。ちなみに自分のルーツを知ったのは高校に入ってからだったという。金本はあっけらかんと語る。
「韓国語、あんまりわからないんで、ハーフぐらいなのかなって思ってたんです。そうしたら、バチバチでした。ああ、そうなんだ、って。僕は野球をするためにここに来たんで」
京都国際の全校生徒数は138人。そのうち61人が野球部員で、ほとんどが日本人である。岩淵が話す。
「韓国籍の選手はいるときはいるでしょう? うちもそれと同じです。国籍に関係なく選手をとって、いるときはいるという程度。うちは理事長も校長も韓国籍なんですけど、韓国籍の選手をとってこいということは言わない。つぶれかけた学校を建て直してくれたのは日本人の僕らだということがわかっているので、そこは自由にやらせてくれているんです。考えようによっては、こんなに野球部を大事にしてくれている学校はないと思うんですよ。学校の行事も野球部がいないと盛り上がらないので、野球部の日程に合わせてくれる。だから選手勧誘のときは必ずこう言うんです。学校ではなく、僕らに預けてください、って」
学校の中に、野球に特化したもう一つの学校がある。そんなイメージのようだ。岩淵の悲願は校歌の変更だ。
「勧誘の現場を歩いていると『変えてやれや』とよく言われます。そうすれば『もっと選手も来てくれるやろ』と。じつは2021年の選抜で甲子園に初出場したとき、変える一歩前のところまで行ったんです。新聞社に乗り込んで、校歌が変わるという記事を書いてください、って。既成事実をつくっちゃえば変えざるをえないと思って。でも、ダメでしたね。いろいろあるっス」
愛称はチャラ男ちゃんだが、やることは大胆なのだ。
8/23(金) 6:17 Number Web
https://news.yahoo.co.jp/articles/80c213ef6805c5599ebee3330da5da92c0f60e3e
※関連スレ
【高校野球】韓国系民族学校ルーツの京都国際 甲子園で初の決勝進出 [8/21] [昆虫図鑑★]
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1724224717/
引用元: ・【高校野球】「あやしい学校ではないですよ」京都国際スカウトが現地記者に明かした苦悩…「いろいろあるっス」[8/23] [ばーど★]
国際詐欺
あやしいよ
コメント