環境配慮の五輪へ~選手村の室内にエアコンなし TGVで移動要請
引用元: ・環境配慮のパリ五輪 選手村の室内にエアコンなし 「私たちは今大会全体を“研究室”と考えている」 [135853815]
7月26日に開幕したパリオリンピックは環境に配慮した大会をめざしていて、大会組織委員会は期間中、競技会場にペットボトルの持ち込みを禁止するなど、さまざまな取り組みを行っています。■ペットボトルの持ち込み禁止 ■会場へは自転車で
パリオリンピックの組織委員会によりますと、これまでの夏のオリンピックでの温室効果ガスの排出量は準備から終了までの期間で、平均およそ350万トンとなっていて、今大会では半分以下の150万トン未満に抑えることを目標にしています。
大会期間中には競技会場やその周辺でさまざまな取り組みが行われていて、観客などに対しては会場へのペットボトルの持ち込みを禁止し、水筒の持参を求めたほか、市内の自転車専用道路を既存のものを含めておよそ415キロにわたって整備し、会場まで自転車を使って移動できるようにしました。
また、選手にも協力が求められ、電力消費を抑えるため選手村の室内にエアコンが設置されていません。
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組織委「『パリ協定』締結の都市だから 意味ある」
組織委員会のジョージーナ・グルゾン環境対策長は、環境に配慮した大会を目指す理由について次のように説明しています。
「私たちは今大会全体を“研究室”と考えている。既存の施設を活用したり温室効果ガスを減らすさまざまな取り組みを行うことによって、今までとは違った大会運営のモデルが実現可能だということを示したかった。国際的な枠組みである『パリ協定』が結ばれたこの都市で行われる大会だからこそ、やる意味があると考えた」
一方で、選手村の室内にエアコンが設置されなかったことなどについて負担の大きさを訴える声が上がったことについては、こう話しました。
「いくつかの国の委員会は、自分たちが慣れ親しんでいるものからすると十分ではないという意見を表明したが、こちらはすぐに対応しエアコンのレンタルを提案した。選手たちが感じる負担とこの地域の環境が今後受ける影響のバランスをとりながら対応を求めている」
その上で、次のように話していました。
「我々は、オリンピックの運営方法に新しい基準を設けようとしている。選手たちや大会の参加者には自分たちの役割を果たしこの新しいやり方を今後の大会に引き継いでほしいと願っている」
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