高校生「サイパン発進した第73爆撃団B-29計182機は」子ども「飯が不味くなる」子ども食堂で富山大空襲

少なくとも２７００人が犠牲になったとされる昭和２０年８月の「富山大空襲」について、語り継ぐ活動をしている高校生のグループが、２７日、高岡市で戦時中の食事や紙芝居を通して子どもたちに戦争の恐ろしさなどを伝えました。

この催しは、富山県内の高校生たちでつくるグループが企画したものです。
メンバーの高校生６人は、２７日、高岡市の「子ども食堂」を訪れ、集まった子どもたちにさつまいもやさつまいものつるを使ったきんぴら、大豆で、かさ増ししたごはんなど戦時中に食べられていた食事を提供しました。
また、昭和２０年８月２日の未明にアメリカ軍の爆撃を受け、富山市で少なくとも２７００人が犠牲となったとされる「富山大空襲」について、５歳のときに体験した男性の紙しばいを高校生が読み聞かせて、焼い弾が落ちてくるなか人々が逃げ回ったことなどを子どもたちに伝えました。
企画した高校生グループ、「輪音」の代表、薬師子龍さんは「小さい子どもでも戦争について学びやすくしようと企画しました。富山大空襲を学ぶきっかけになればいいと思います」と話していました。