エストニアのアナリストであるWar Translated(@wartranslated)が紹介・英訳しているところによると、ロシアのある軍事ブロガーは最近、ウクライナ東部クラスノホリフカ方面で戦う第5独立自動車化狙撃旅団(第5ドネツク旅団)についての投稿で「オートバイ学校は実在する」と書いている。
もっとも、訓練が施されるようになるからといって、オートバイ兵の驚くほど短い平均余命が大幅に延びることは期待できそうにない。
武装も防護もないオートバイは、敵陣への直接攻撃に投入された場合、ライダーがすぐに命を落とすことが多い。
今年の春ごろから、ロシア軍は中国製やベラルーシ製のオフロードバイクを前線部隊に大量に配備し始めた。
これらのオートバイや中国製のデザートクロス1000-3全地形対応車は、装甲兵員輸送車(APC)や歩兵戦闘車(IFV)の不足を補う一助になっている。
ロシアがウクライナに対する戦争を拡大して2年5カ月経過するなか、ロシア軍では装甲車両の損失が深刻化している。
オランダのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)分析サイト「オリックス(Oryx)」の集計によれば、ロシア軍がウクライナで出した装甲車両やその他の装備の損失数は1万6000点あまりにのぼる。
多くの軍隊の全装備在庫数を上回る数の装備を2年数カ月で失ったことになる。
オートバイ部隊による突撃戦術は単純である。オートバイの小型の車体と機動性を生かして、ウクライナ側のドローン(無人機)に発見される前に自陣と敵陣の間の地雷だらけの中間地帯をできるだけ素早く突き抜ける、というものだ。
地雷とドローンにさらされるゾーンを突破できれば、兵士はオートバイを乗り捨てて徒歩で戦闘に入る。
ロシアの別の軍事ブロガーは「新たな兵種が登場している」と述べ、「バイク狙撃兵(機動狙撃兵)」(モト・ストレロク)と名づけている。
この戦術は理論的にはまっとうなものだが、実際は戦場の過酷な状況に直面してあまりうまくいっていない。
ウクライナ側のドローンと地雷はいたるところにあり、それぞれ空中と地中に密集しているので、最も敏捷なバイク兵でさえ避けるのは難しい。
OSINTアナリストのアンドルー・パーペチュアが確認したところでは、ロシア軍のオートバイの損害は4月に18台、5月に80台、6月に55台となっている
(編集注:数字は各月に確認された損害の数で、損害が発生した時期は多少ずれることがある)。
6月28日に東部ブフレダル方面であったロシア軍部隊の突撃では、ウクライナ側の地雷やドローン、大砲、ミサイルによってオートバイ少なくとも19台が撃破され、乗っていた兵士多数が死亡するか重傷を負った。
パーペチュアの集計によれば、全地形対応車も同様に損害がかさんできているもようだ。7月15日ごろには北東部クプヤンシク方面で失敗に終わった突撃で、
ロシア軍の全地形対応車5台が炎上し、乗っていた兵士らは死傷するか退却している。
ロシア軍では、十分な装甲車両を入手できず、引き続き全地形対応車やオートバイで代用しなくてはならないのであれば、少なくともこうした車両を用いる戦術の改善を図る必要がある、というのがコンセンサスになっているようだ。
第5旅団はそのために「学校」を設立する最初の部隊になるのかもしれない。
最初のブロガーは皮肉交じりに「第5旅団とバイク学校はすばらしい」と記し、ほかの旅団もそれに倣うかもしれないと付言している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11703472754b3606fc7c62cb560dc8414ae51b25
引用元: ・【ウクライナ東部戦線】ロシア軍、オートバイ突撃の教習始める
あほだな。さすが畑から戦士がとれる民族
作戦考えるのも楽でいいわな(笑)
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