皆様は「マタニティマーク(以降、妊婦キーホルダー)」をご存知だろうか。もしかすると、未婚の男性は存在すら知らないかもしれない。
妊婦が交通機関を利用する際など、周囲に配慮を促すものだが、都内で生活している筆者の体感としてはほとんど効力が感じられなかった。
おそらく、妊婦キーホルダーは「意識しないと見えない」。今回は、これをより多くの人に知ってもらいたく、なかなか厳しい現実を綴りたい。
【中略】
小さなショルダーバッグを斜めがけにし、そこにキーホルダーをつけていたので、自分的には「ここまでわかりやすくしていたら、みんな席を譲らざるを得ないだろうな(笑)」と思っていたのだが
電車で席を譲ってくれた人はほぼ皆無。ゼロではないが、皆無と書きたくなるほど少ない状況だった。
【中略】
新宿から乗った品川行きの山手線は、程よく混み合っていたが「THE・妊婦体型の私には関係ないやろ」と。
優先席を譲ってもらう気満々で、とりあえず付近に立った。
しかし……。誰も席から立ち上がる様子はなく、代々木に到着。「見えてなかったのかな?」と、ショルダーバッグにつけているキーホルダーを「これでもか!」と見えるように位置にズラした。そんな努力も虚しく原宿に到着。
【中略】
●「もう他人に期待するのはやめよう」と思った
また別の日、今度は恵比寿から新宿に行こうと山手線に乗ったときだった。
18時30分ぐらいでサラリーマンの帰宅の時間帯と重なって混んでいた。この頃はもう臨月だったが、無理をしない程度に働いていた。
すでに妊婦キーホルダーをつけていても席を譲ってもらえないことを知っていた筆者だったが、この日は本当に疲れていて「まじで座りたい!」と、混み合っている車内でなんとか優先席の前に立った。
50代と思しきマダム2人。「あぁ、よかった、この2人は譲ってくれるだろう」と。
いつでも座りまっせ!」と意気込んでいた筆者だったが、マダムたちの討論会は途切れないまま原宿に着いた。マダムとは何度か目があったし、妊婦キーホルダーも見ていたはずだが、譲ってくれなかった。
それどころか「人間は結局、思いやりが大事なのよ」などと語っていたので愕然とした。
こんな目の前に妊娠後期の妊婦がいるのに、ガン無視して思いやりについて話すって、正気か?
心の中でマダムと呼んでいたが、代々木に着く頃には彼女たちのことを「非思いやりオバはん」と名づけ、あまりの疲労から「もう日本は終わりだな」と思った。
非思いやりオバはんとの出会いにより「もう他人に期待するのはやめよう」と、妊婦キーホルダーはつけているものの、基本的には席は譲ってもらえないと考えるようになった。
●譲ってくれる人は救世主
さらに別の日、半ば諦めながらも再びちょい混みの山手線に乗ったときのこと。
普通席の前の手すりを持ち、あまりの眠さに目を閉じていた筆者だったが、少し離れた席に座っていた大学生らしき男性が
「気がつかなくてすみません!座ってください!」と立ち上がってくれたのだ。
そこそこ混んでいる車内で、距離のあるところから「どうぞ!」と声をかけるのは、なかなか勇気がいることだと思って感心した。
この譲ってくれた彼は顔もイケメンで「顔のいい人は性格もいいのね……」と感じたと同時に
生まれてくる我が子も男の子だとわかっていたので「こういう子になって欲しい(顔も含め)」と心から思った。
それからも何回か電車に乗ったが、譲ってくれるのは外見のいい日本人か、外国人ばかりだった。
中には「妊婦が外出るんじゃねえよ!」と小声で言ってくるオヤジまでいて「日本はもう終わりだ……」と再度思った。
続きはYahooニュース 日刊SPA
2024/07/20 15:53
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引用元: ・山手線で妊娠中に気づいた“妊婦キーホルダー”の現実「席を譲ってくれる人は“ほぼ皆無”」 [おっさん友の会★]
どんな人間だよ
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