中国官営の環球時報は15日、「米国政治、暴力と両極化の悪循環」と題する専門家の論評を通して、トランプ前大統領銃撃事件は「現在の米国の直面する政治的ジレンマと国家統治の重大な危機をはっきりと示している」と伝えた。この論評は、北京大学国際政治経済研究センターの王勇主任によるもの。
王主任は、「政治的両極化が政治暴力へとつながるのは、米国社会でますます多くの人が米国民主政治に対して絶望しているため」だとし、「立法や選挙では自分たちの要求と関心事は解決できないと判断し、競争者を傷つけたり邪魔したりする暴力的な解決策を模索している」と分析した。
官営グローバル・タイムズも14日、中国の専門家の話を引用して「米国の歴史において現大統領や大統領候補、著名な政治家が攻撃や銃撃、暗殺の対象になることは珍しくない」とし、「前大統領の参加する政治集会で、セキュリティ措置が取られていたにもかかわらずこのような事件が発生したことは、米国でまん延する銃器の問題と、その問題の解決がどれほど難しいかを示している」と指摘した。人民大学のチョウ大明教授は、「今回の選挙は前職と現職の大統領の対決であり、本質的に米国の異なる2つのビジョンの衝突」だとし、「このような対決は米国社会をよりいっそう分裂させ、より多くの暴力的な爆発を誘発しうる」と評した。
中国外務省も14日に記者との問答のかたちでウェブサイトに掲載した文章で、「中国はトランプ前大統領が銃撃事件の被害にあったことに注目している」とし、「習近平主席はトランプ前大統領にお見舞いを伝えた」と述べている。
北京/チェ・ヒョンジュン特派員
ハンギョレ 2024-07-16 08:07 修正:2024-07-16 10:07
https://japan.hani.co.kr/arti/international/cn_tw/50607.html
引用元: ・中国官営メディア「トランプ銃撃は米国の民主政治に絶望したため」[7/16] [ばーど★]
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