文章はまた、一般社団法人Medical Excellence JAPAN(MEJ)の統計データとして、2022年4月~23年3月、MEJの「ジャパン インターナショナル ホスピタルズ(JIH)」認証病院は40カ所、受診のために日本に渡航した患者は749例で、うち414例は中国からだったと伝えた。
中国人患者の費用は日本人の約2倍
文章は「ある病院のVIP病室は3タイプに分かれている」と述べて、1日の費用はそれぞれ7万7000円、16万5000円、22万円、入院日数は平均9日間だと紹介。その上で、「中国人患者にとって病室はかかる費用の一部に過ぎず、重要なのは治療や薬の部分だ。病院によって外国からの患者の費用は異なる」と伝えた。
また、結腸がんと直腸がんを例に挙げて「中国人患者の日本での治療の平均費用は結腸がんが550万円、直腸がんが680万円。日本人は250万円前後で、医療保険があるため実際にはもっと少ない」とし、日中の患者の治療にかかる費用に大差はないものの意思の疎通や遠隔診断、過去の医療記録の翻訳といったサービスコストが中国人患者の費用を上昇させていると指摘した。
日本への渡航受診は仲介機関経由
文章は「日本への渡航受診は仲介機関を通すしかない」と述べ、その理由として「日本の病院は本国における患者の治療方法と薬の服用について正確、詳細に理解する必要がある。患者個人の場合は言葉の違いから意思疎通にズレが生じる可能性があるため、日本の病院は国際患者個人の受診申請を受け入れない」と説明した。
(略)
末期がんの患者が多い
文章によると、日本の医師の意思疎通における辛抱強さや細かさは患者に深い印象を残しているという。
文章はこれに関連して「虎の門病院消化器外科(下部消化管)の上野雅資特任部長は中国人患者の診察を最も多く手がけた日本の医師の一人で、その数は100人を超える」と紹介。上野氏から「中国人患者が最も期待しているのは納得できる治療プランと説明を提供すること」「時には絵を描いて治療プランを説明する必要がある」という話を聞いたことを紹介するとともに、「上野氏にとって印象深いことは、渡航受診する中国人患者のうち非常に多くの人ががん末期にあるということだ」と伝えた。
文章はまた、「患者の需要を満たすために上野氏らは大量の準備作業を行う」と述べて、他の科と共に診察をして治療プランを決めた後は分かりやすい方法で患者に説明すると紹介した。
「対象を日本人に限定するのは資源の浪費」
文章は「『国際部』は日本の病院と外国人患者がつながる上で重要な部門だ」と言及した上で、「日本では16年前後に多くの病院に国際部が設けられたが、日本の医療の国際化水準は高いとは言えない」と指摘。さらに「日本は毎年2万~3万人の外国からの患者を受け入れることができるが、アジアの医療国際化が進んだ国に比べるとはるかに少ない」と述べて業界関係者は主に三つの方面の原因を考えていると伝えた。
文章によると、日本の医療国際化が比較的後れを取っている原因として考えられているのは「日本の病院は外国人患者の受け入れに際して負担が大きいと感じる」「外国人患者の多くはがん末期にあり、より多くの早期の患者の受け入れが望まれている」「外国人患者の受け入れは依然として医療機関がメイン。温泉、健康的な食事など療養機関ももっと多くのことができる」という点だ。
文章は「日本の医療技術はリードする立場にあるものの、日本政府は医療の国際化において慎重な姿勢を取り続けてきた。これまで医療と経済的効果・利益を結び付けて考える人は少なかったが、積極的になれば日本と他国の医療国際化における差は縮まるだろう」と言及。そして最後に、「われわれの病院には多くの優秀な医師がいて、優れた設備もたくさんある。もし日本人にだけ対応するなら資源の浪費だ。われわれはより多くのアジアの人々に対応したいと考えている」という日本の医療従事者の言葉を伝えた。(翻訳・編集/野谷)
引用元: ・【中国メディア】日本の医療従事者「対象を日本人に限定するのは資源の浪費」 日本への渡航受診「最多は中国人患者」 [6/30] [昆虫図鑑★]
全部外人の自己負担でやれよ。
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