現在の市場では4.95ドル(778円)の高値を記録したと報じた。
多くの食料と同様に、この高騰価格も食料不足のせいだと言える。世界有数のオレンジ生産国であるブラジルは現在、大規模なオレンジ不足に見舞われている。
柑橘類の生産者と製造業者によって結成されたブラジルの研究団体であるFundecitrusが実施した2024-2025年の調査は、オレンジの次期収穫シーズンの予測は、過去最低にまで落ち込むと予測。
さらに、米国農務省(USDA)の2024年5月の予測では、フロリダ州(米国の主要オレンジ生産地)の生産量が5%減少すると報告した。
Fundecitrusによると、ブラジルの主要オレンジ産地であるサンパウロとミネジェライスは今年、2億3,240万箱のオレンジが収穫されると予測。
これは、前シーズンより25%近く減少し、1988-1989年以来2番目に少ない収穫量となる。
カンキツグリーニング病(柑橘類全般で発症する細菌病)のような病気や害虫が、今年の収穫量を大幅に減少させたが、気候変動が最大のダメージを与えたとされる。
「今シーズンは、開花と結実の重要な時期に気温が高く、それに伴い蒸発散率が高くなり、柑橘地帯の激しい水不足につながった。そのため、1本の木に実る果実の数が少なかった」と報告書は記述した。
供給が減少しているのはオレンジだけではない。砂糖、コーヒー、ココアといった他の品目も、主な生産国における厳しい天候のために生産が不足している。
ジョージ・ワシントン大学で栄養学とグローバル・ヘルスを教えるウリヨアン・コロン=ラモス准教授は、食品価格の高騰は、一人一人が気候変動について学び、解決へと前進する機会であると訴える。
「人々は、なぜ価格が下がらないのか不思議に思っており、その理由は一筋縄では説明できません。さまざまな理由がありますが、根本にあるのは、天候の変化や洪水。作物生産に一番大きいダメージをあたえているのは、気候変動なのです」
その結果、オレンジジュースの価格は2024年の初めから26.82%上昇し、現在は1ポンド(約453g)あたり4.95ドル(778円)まで高騰した。
昨年の同時期から2倍以上の価格になっていると報じられた。オレンジジュースの価格が過去最高に押し上げる中、メーカーは需要を補い、コスト削減に貢献する代替果物を検討している。
国際果実・野菜ジュース協会のキース・クールズ会長はアメリカの国営放送、ABCニュースの取材に対し、みかんなどの 「別の果物」を使うことが、
「製品のナチュラルさやイメージを損なわない、唯一の選択肢かもしれない」、とコメントした。
しかし、オレンジをみかんや他の果物に置き換えることは、問題があることが判明するかもしれない。
ラボバンクの飲料部門のシニアアナリスト、フランソワ・ソネヴィル氏は、取材に対し、「多くの果物は生鮮市場向けであり、この流れをジュース産業に転換するのは容易ではない」と説明している。
このことは、果物の規制をめぐる物流の難しさと相まって、ジュース製造工程にかなりの時間を追加する可能性がある。
引用元: ・【オレンジジュース、砂糖、コーヒー、ココアの価格高騰】ジョージ・ワシントン大学准教授 「食品価格の高騰は、一人一人が気候変動について学び、解決へと前進する機会である」
誰も作らなくなってきてるのに、お金だけこねくり回しても何も変わらない
気候変動が作る側をさらに厳しい環境にしていても放置
誰も作らない世界でどうやって生きていくのかな
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