今国会会期中の衆院解散観測が弱まる中、立憲は都知事選を自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を機とした「政治とカネ」の審判の場と位置づける。裏金批判を追い風に、4月の衆院3補欠選挙(東京15区、島根1区、長崎3区)で立憲候補は共産の支援を受けて3連勝し、5月の静岡県知事選でも立憲、国民民主の支援候補が自民系候補を降した。この勢いを首都決戦でも生かそうという算段だ。
都知事選では伝統的に現職が圧倒的に有利とされ、新人が現職に勝利した先例はない。しかし立憲は、無党派層を中心に裏金批判を喚起できれば勝機はあると判断。「勝てる候補」として立てたのが、知名度が高く参院選東京選挙区で約170万票を獲得したこともある蓮舫氏だった。
ただ、国会での自民追及で立憲と足並みをそろえてきた国民民主は、都知事選での対応では距離を置く。国民民主としての都知事選への態度は決めていないものの、玉木雄一郎代表は12日のラジオ番組で蓮舫氏について「共産党と一体としてやっている。我々としては、そこは乗れない。蓮舫氏を応援することはない」と断言した。
国民民主は東京15区補選では小池氏が擁立を主導した候補者の支援に回るなど、小池氏側に接近している。玉木氏は小池都政について「子育て政策とかは財源があるがゆえにかなりやっている。それも含めて評価をいただく選挙かなと思う」と評価し、小池氏寄りの立場をにじませた。
都知事選で立憲と距離を置くのは日本維新の会も同じだ。維新は東京圏での勢力拡大の弾みにしようと前回知事選に続き独自候補の擁立を模索。「小池VS蓮舫」の2大対決構図に埋没しかねないとの判断から12日、擁立「断念」(馬場伸幸代表)を発表した。保守色の強い維新が擁立した場合、小池氏と競合して保守票が分散するとの見方もあっただけに、維新の擁立見送りは蓮舫氏陣営にとって痛手となる。
維新の藤田文武幹事長は12日の記者会見で、今後の知事選対応について「静観する」と表明。「(党所属議員は)基本的に動かないでいただきたいという趣旨だ」と説明し、事実上の自主投票とすることを示唆した。【田中裕之、源馬のぞみ、安部志帆子】
毎日新聞 2024/6/12 21:10(最終更新 6/12 21:11)
https://mainichi.jp/articles/20240612/k00/00m/010/296000c
引用元: ・「裏金批判」追い風のはずなのに… 都知事選で足並みそろわぬ野党 [蚤の市★]
都庁、都議会で裏金が~するんか
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