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箱根駅伝で逆転負け2位、駒澤大が「危機的な状況」に…「今のままじゃ三大駅伝はひとつも勝てない」「監督が異例の苦言」“最強軍団”に一体、何が?
他の強豪校が順調な一方…
日体大長距離記録会――。
雨が土砂降りになったり、小雨になったり断続的につづく中、淡々とレースが消化されていく。駒澤大の藤田敦史監督は、2つのストップウォッチを手に握り占め、硬い表情でレースを見詰めていた。
今年の駒澤大は、大丈夫なのか。
メディア、SNSを始め、各大学の間でも関東インカレの期間中から、心配する声が上がっていた。青学大や中央大、国学大など箱根駅伝優勝を狙うチームの選手がレースでしっかりと結果を出していたが、かたや駒澤大で入賞したのは関東インカレ5000mで5位になったルーキーの桑田駿介と日体大記録会10000m7位の帰山侑大(3年)の2名だけ。10000mは主力の伊藤蒼唯(3年)が29位、ハーフマラソンは吉本真啓(4年)が22位、庭瀬俊輝(4年)が31位、金谷紘大(4年)が5000m15位と振るわず。キャプテンの篠原倖太朗(4年)、エースの佐藤圭汰(3年)が不在とはいえ、昨年の駅伝2冠、そしてトラックにも力を入れている駒澤大らしくない寂しい結果に終わった。
「昨年の関東インカレは良かったんですが、(2022年度の)三冠達成の時は篠原が10000mで8位に入るぐらいの出来で、白鳥(哲汰)は30分を超えていました。5000mも安原(太陽)が11位で、良かったのはハーフマラソンだけ。そういう時でも駅伝は勝てたので今後良くなる可能性がありますが、それにしても今回の関東インカレはちょっと悪すぎました」
藤田監督は、厳しい表情でそういった。
今年は4年生が引っ張り切れていない
関東インカレで、なぜ結果が出なかったのか。
「昨年と異なるのは、まず4年生の力ですね」
藤田監督は、そう語る。
「昨年は、芽吹(鈴木)を中心に、『俺らについてこい』というチームで、下級生は何も考えずについていった。そこに必死についていけば自然と強くなる状況だったのですが、今年は4年生が引っ張り切れていない。じゃ誰が引っ張るんだということになった時、篠原が、ということになるんですが、彼は日本選手権を狙っており、個人種目に集中する時期じゃないですか。そういう時に他の4年生や伊藤、山川(拓馬・3年)が『俺がやります』と出てきてくれないと……」
いつまでも下級生じゃないんだぞ
山川は故障で関東インカレに参戦できなかったが、伊藤についてはレース後、「こういう状況の中で自分が自覚を持って引っ張ると名乗り出るぐらいじゃないと。いつまでも下級生じゃないんだぞ」と苦言を呈したという。また、他の選手は結果に対してどこか他人事で、自分たちがどういう状況にいるのか、理解できていないようだった。
「このままではいけない」
藤田監督は、危機感を覚え、動いた。
駒澤は勝たないといけないチームだ
関東インカレの結果を受けて、異例のミーティングが行なわれた。従来のミーティングは、選手だけで行われていたが、藤田監督が自ら望んで参加したのだ。監督参加のミーティングは緊張感が漂い、重苦しい空気の中で始まった。
「私が伝えたかったのは、『駒澤は勝たないといけないチームだ』ということです。体がキツイとか、連戦だからちょっと体が動かないとか、そういうことは言わなくてもこっちは分かっている。その中でも『俺らは勝たないといけない』という言葉が聞きたいんですよ。でも、最近はそういう気持ちが薄れてきて、勝たないといけないチームだということを忘れているような気がしたんです。ひとりひとりが『俺がやるんだ』という自覚を持って練習や試合に取り組んでいかないと、今のままじゃチームは何も変わらない。個々の自覚を促す意味で厳しい話をしました」
※以下引用先で
引用元: ・箱根駅伝で逆転負け2位、駒澤大が「危機的な状況」に「今のままじゃ三大駅伝はひとつも勝てない」「監督が異例の苦言」最強軍団一体何が [征夷大将軍★]
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