まずは日本ウイスキーの最新事情から。
筆者は5月上旬、自宅に近い大型スーパー「イーマート」に出かけた。酒類コーナーを通るとき、思わず目を疑った。
ウイスキー売り場に「サントリーウイスキー角瓶」が置かれていたからだ。日本人は意外に思うかもしれないが、
これは韓国の消費者にとっては驚くべきことなのだ。国内のスーパーで角瓶を目にしたのは、実に約2年ぶりだったからだ。
■角瓶ハイボールで供給不足に
角瓶は、2019年までは韓国の一般のスーパーでも簡単に買うことができた。
日本への旅行で角瓶のハイボールの味に魅了された韓国人もかなりいて、角瓶の売り上げは好調だった。
ところが、コロナ禍でサントリーのウイスキー生産量が減少、そこに加えてコロナ禍での家飲みで角瓶ハイボールを楽しむ人が増え、
供給不足に陥ったのだ。
角瓶の輸入がほぼストップし、追加料金を払ってリカーストアで5万ウォン(約5700円)で個人取引するケースも出た。
インターネットコミュニティーでは、角瓶の販売店の情報が拡散したりもした。
角瓶人気がけん引役を果たしたのか、日本産ウイスキーの販売量が増加した。韓国関税庁の統計によると、
2018年の日本産ウイスキーの輸入量が約100トン(輸入総額158万ド)だったのが、21年は396トン(316万ドル)、
22年は533トン(415万ドル)、23年は897トン(799万ドル)と毎年大きく増えている。
今年はこれに角瓶が加わる。記録が更新されるのはすでに決まっているともとれる。実際、関税庁の統計によると、
日本産ウイスキーの輸入量は1~3月ですでに396トンに達している。
日本産ウイスキーとハイボールの人気を受け、韓国の酒類メーカーもこの流れを取り込もうと、新たな商品を発売している。
大手の「ハイト真露」は2月、日本産プレミアムウイスキー「富士山麓シグネチャーブレンド」を発売した。
値段は日本での販売価格より約3倍高い13万ウォン(約1万5千円)だが、前出のスーパー「イーマート」のスタッフに聞いたところ、
常に在庫が不足し、毎日注文しているほどだという。
コンビニ「CU」は4月、「生レモン」というハイボール缶を発売した。ふたはアサヒスーパードライのデザインに似せている。
日本のハイボールを参考にした味で、最近人気が急上昇しているという。CUで扱う商品のなかで売り上げは2位といい、
在庫不足で品薄現象が生じたこともある。
■昨年の日本への韓国人旅行者は約700万人!
こうした日本ブランドのビール、ウイスキー人気は、さらに日本酒にも飛び火したようだ。
関税庁によると、1~3月の日本酒の輸入量は1262トンを記録した。昨年の輸入量は4298トンで、2018年の5444トン以来、
コロナ禍で落ち込んだが、復調の兆しを見せてきた。今年の輸入量は昨年の水準を上回る勢いとなっている。
もともと韓国での日本酒需要はそこまでなく、みやげでもらったり、韓国焼酎に飽きたりしたときに飲む程度で、
なじみはなかったのだ。
しかし、円安で旅行先に日本を選ぶ人が急増し、昨年は約700万人の韓国人が日本に旅行した。現地で日本酒の味を知った後、
韓国でもこれを楽しみたいという消費心理が韓国の日本酒ブームを押し上げているとも言われている。
この傾向は、業界の日本酒の取り扱いに対する動きからもわかる。映画「THE FIRST SLAM DUNK(ザ・ファースト・スラムダンク)」
が韓国の若者に大ヒットすると、スラムダンクの人気キャラクター、三井寿(みつい・ひさし)の名前の由来となったという
福岡県産の酒「三井(みい)の寿(ことぶき)」が、需要に追いつかないほどの販売量を記録した。
■品目は約20→120に
ー後略ー
(現地ジャーナリスト/ノ・ミンハ)
全文はソースから
6/5(水) 11:31配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4237e11dfa6d2e4d06708d5c2caf85d64fc5ce1
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