日本製文具の人気が海外で高まっている。ペーパーレス化や少子高齢化で長期的な国内市場は縮小が避けられない見通しだが、
海外ではボールペンなどの筆記具を中心に、上質な日本製文具の支持が高く、アート制作用やギフト向けも強い。円安も
追い風となっている。
成長余力の大きい海外市場を広げようと大手各社が注力しており、観光市場の回復に合わせてインバウンド(訪日客)のおみやげ
需要を取り込む動きも増えている。
日本の教育事情が影響
「以前は欧米などに文具のメーカーがあったが、安い中国製が広まるなどして廃業し、残った企業もほとんど開発をやめている。
こうした中で淘汰(とうた)されずに新製品を出し続けていることが、国内メーカーの特徴といえる」
日本筆記具工業会(東京都台東区)の吉田栄専務理事はこう語る。「文具輸出の伸びが背景の一つにある」という。
国内の文具市場が縮小傾向にある一方、同工業会が貿易統計を基に集計した筆記具輸出額は令和4年に約1282億円となり、
平成29年比で約2割増となっている。
日本製文具が海外で人気を呼ぶ理由は、その品質の高さだ。
アルファベットだけの欧米に対し、日本では画数の多い漢字に加えてひらがな、カタカナと多様な文字を書く習慣がある。
にじまず、滑らかな書き心地へのこだわりは筆記具だけでなく、ノートにも求められ、それが独自の進化を遂げた日本製文具の強みとなっている。
海外では文具を支給したり、教室で貸し出したりする学校も多く、「私だけのお気に入りを使う」といった意識は芽生えづらい。
日本では入学時などに一式そろえ、自分の名前を入れるのが一般的だ。このため外国製に比べて日本製のデザイン性が高いのは、
日本の教育事情なども影響したと考えられている。
色鮮やかで高い速乾性
海外で注目を集めるのは、例えば鮮やかな発色やさまざまな素材に書けるのが魅力の水性サインペン「POSCA(ポスカ)」だ。
手がける三菱鉛筆の広報担当者は「アート(美術)・クラフト(工芸)市場で需要が伸びている」と話す。同社ではポスカ以外にも
北米で水性ボールペンなどの支持も厚い。
同社の売上高に占める海外の割合は年々拡大している。円安の影響もあり、令和5年12月期の売上高748億円のうち、
海外は395億円と前期比2・6ポイント上昇の53・5%を占め、海外比率は過去最大となった。
(以下略)
産経新聞 田村 慶子2024/5/26 07:00
https://www.sankei.com/article/20240526-H2ITCYZUUZPE5OYJBV5X7OZFF4/
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引用元: ・【話題】「消せるボールペン」は全世界44億本販売 海外で爆発的な人気を誇る日本製文具の品質[R6/5/26]
書きやすいしコンビニに行けば大抵おいてあるからな。
初めて、ジェットストリームを買ったとき、その滑らかな
書き心地に驚いた
以来ずっと!ジェットストリームを使っている
1943年にラディスチオ・ピロ氏による
何本くらいつくられてつかわれているのだろう
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