「退職代行サービスの存在について、否定的なご意見をいただくことはよくあります。ただ、実際には高齢者からのご依頼もありますし、私が思うのは『20年前にこのサービスが存在していたら、おそらく使われていた方も多いのではないか? 』ということです。
確かに弊社へのご依頼の中には、『すぐに辞められるから』『今の仕事は向いてないし言うのは面倒くさいから使う』といった方がいるのも事実です。
しかし、ほとんどが致し方ない理由であるものなのです。特に多いのは、塾の講師や大手飲食チェーン店で店長として働く方々のご利用です。彼らは、なかなか休みを取ることができない環境で働き続け、『辞めたい』と言っても簡単に辞めることができない立場の中で仕事を続けていますが、限界が来た時の最後の砦として代行サービスを使うのは自然なことだと思うのです。
また、会社自体が劣悪な環境というものもあります。印象に残っているのは、動物を虐待しているペットショップや、衛生器具を洗わずに使い回す病院、資格を持っていないとできない業務を素人にやらせるといった企業など……。
私どもは事前に利用者と打ち合わせをしてから退職代行を進めますが、そこで話を聞く限り、『この環境で働いていたら、代行サービスに頼みたくもなるよね』『誰でもいいから代わりに辞めたいと言って欲しいだろうな』と思うケースが多々あるのが現実なのです」
実際、「利用者に代行して退職の意向を伝える際にもそう感じることが多い」と谷本氏は言う。
「退職を伝える電話で企業から『お前たちのせいで…ふざけるな』といったものから、『死ね! 』といった直接的な言葉を浴びせられるケースも多い。こういった場面に遭遇すると、やはり『辞めます』と言えない環境があるのだなと痛感しますね。ですが、このような企業であっても、特にトラブルはなく、利用者は無事に退職できています」
急拡大する退職代行サービスの需要。同社には、メディアからの取材依頼も殺到しているという。しかし、谷本氏の心境は複雑である。
「認知の向上と合わせて、今後も利用者が増加するのは間違いないと思います。ただ、こうしたサービスを運営する私が思うことは、会社の労務関係や人間関係などが良くなり、退職代行の依頼が減るのが最も健全なのではないかということです。我々の存在が『辞めたくても辞められない人』を減らし、労働環境改善の一助となればうれしいですね」(抜粋)
引用元: ・【社会】「お前らのせいで!死ね!」 大人気の退職代行サービス、アンチの声も
今後のために覚えておこう
辞表をFAXで送るでwつまりそういうことやな
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