――東京六大学野球連盟のウェブサイトの充実度が凄い。スコア速報だけではなく、試合終了後には選手の打撃成績、投手成績もすぐに反映される。ここまでウェブサイトが充実している大学野球リーグはないのでは。何人で担当しているのか。
「今年は4人で作業しています。当番校の早大と、3年生は慶大が2人、明大の計4人。私は2年の時から担当していますね」
――どんな作業を。
「神宮球場の本部室で試合映像を見ながらスコア速報をパソコンで打ち込んでいきます。打撃成績や投手成績は試合後に公式記録を見て反映。あとは試合展開のコメントや写真を掲載する作業もありますね」
――リアルタイムでスコア入力は大変だ。
「初めて担当した2年生の時は大変でした。少しずつ他大学の先輩マネジャーに教えていただいて慣れていきました」
――苦労するところと、やりがいを感じるところは。
「早さを求められる上で、間違わないように正確に打つことが大変です。入力する両チームが競った試合をするとスコア、速報を打つのも楽しくなります」
――試合後はスコアブックに記された公式記録をデータとして入力。何分くらいかかる。
「最後のチェックまで含めて10分くらいで終わりますね」
――マネジャーたちは他の仕事でもリーグ戦を支えている。
「そうですね。試合後の選手、監督取材の手配やタイムキーパー、試合間のチームの入れ替えや両校のノックを円滑に進めるための指揮、あとは応援団のチケット準備などいろいろな仕事があります。私は“打ち込み”と場内アナウンスを担当しています」
――場内アナウンスの仕事はネット中継でも映ることがあるが、「打ち込み」はなかなかスポットライトがあたらない仕事。
「確かにあまり気づいてもらえない仕事ですね。“アレやっているんだ”と驚かれることもあります。神宮に来られない方にも東京六大学野球の情報をリアルタイムで届けたいなと思っています。1日分の打ち込みを終えると、サイトに表示される速報やスコアの量が結構、多くなるので、そレを見ると“頑張ってよかったな”って思えますね」
――神宮を使用する東京六大学野球では同日にヤクルトがナイターをする併用日があり、運営も慌ただしくなる。
「プロとの併用日は少しでも早く作業を終わらせるために、経験のある3、4年生が担当します。何もトラブルが起きず、全てを円滑に進めることができると達成感があります」
――「打ち込み」を担当するには東京六大学野球のリーグ戦だけか。
「実は大学野球の全国大会の全日本野球選手権、明治神宮大会でも六大学のマネジャーたちが担当している。全日本大学野球選手権では東京ドームと神宮の2箇所で打ち込みをしています。公式記録などを担当していただく東都大学野球連盟のマネジャーたちと協力して大会をつくりあげています」
――裏方としてリーグ戦を支えている一方、早大は3カードを終えて勝ち点3。20年秋以来の優勝も見えてきた。早大のマネジャーとしてチームの勢いは感じるか。
「いまの4年生はずっと、あと1勝で優勝とか、勝ち点の懸かる3戦目で勝ちきれないということが続いてきた。今季はここ一番で粘り強く戦えているなと感じています。これまでの悔しい思いをもう味わいたくないと皆の強い気持ちがプレーに出ていますね」
――早大史上初の女子マネジャーとして野球部に入部し、4年目を迎えた。いよいよラストイヤー。
「本当に同期のみんな、これまでの先輩方、OBの方々、監督、部長、後輩、連盟の方々に他大学の皆さんの支えがあり、ここまでやってこれた。その恩返しができる1年になったらいいと思います」
※以下引用先で
引用元: ・【野球】早大史上初女子マネジャー「南ちゃん」が4年生に 夢は専大松戸の弟と「明治神宮大会で藤田兄弟」 [征夷大将軍★]
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