https://nazology.net/archives/149090
2024.04.27 SATURDAY
世間ではよく、好きな人へのアピールの仕方に応じて「肉食系」とか「草食系」に振り分けられます。
ただ、どちらのタイプになるかはその人の人生経験によるところが多く、生まれた段階で決まるわけではありません。
ところがヤリイカは違うようです。
東京大学の最新研究により、オスのヤリイカの交尾スタイルは生まれた日によって決定することが判明したのです。
早生まれだとライバルと争って正々堂々とメスを勝ち取るタイプになり、遅生まれだとカップルの間にコソッと割り込んで交尾を済ますタイプになるという。
誕生日で交尾スタイルが決まる生き物は魚類で3例のみ確認されていますが、水生無脊椎動物では初めての発見です。
研究の詳細は2024年4月24日付で科学雑誌『Proceedings of the Royal Society B Biological Sciences』に掲載されています。
イカの生き方は誕生日で決まる ―雄の繁殖戦術が決定される要因を解明―
https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2024/20240424.html
Squids’ birthday influences mating
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/en/press/z0508_00346.html
Squid male alternative reproductive tactics are determined by birth date
https://doi.org/10.1098/rspb.2024.0156
目次
ヤリイカの交尾スタイルには2種類ある
交尾の戦略は「誕生日」で決定づけられていた!
ヤリイカの交尾スタイルには2種類ある
そもそも魚類を含めイカなどの交尾は、哺乳類が行う交尾とはかなり異なる形で行われます。
まずメスが卵を生み、オスがそこに精子を掛けることで受精して子供が生まれます。
イカは更に特殊で、オスが自分の精子の詰まったカプセルをメスに渡したり、体表面に付着させるという方法で交尾を行います。
ヤリイカの交尾も、オスが精子の詰まったカプセルをメスの体表面に付着させることで行われます。
ヤリイカのオスは、通常、他のオスのライバルたちと正々堂々と戦った末にメスを勝ち取り、メスに精子カプセルを渡す権利を獲得します。これを「ペア雄」と呼びます。
しかしヤリイカにはもう1つのタイプのオスがいます。
これは他のヤリイカに比べて、非常に身体の小さいタイプのオスで、彼らは戦ってメスを勝ち取るということができません。そのためライバルとの争いを避けて、すでにペアになっているカップルの交尾の際にこっそりと近づき、自分の精子カプセルを紛れ込ませることで繁殖を行います。
なんだか卑怯なやつにも見えますが、これは身体の小さい個体が見つけた生存戦略であり、コソコソと行動(スニーキング)して交尾を行うことから、これを「スニーカー雄」と呼びます。
(略)
※全文はソースで。
引用元: ・オスのヤリイカは誕生日の時期で「リア充になれるか」が決まる……東大研究 [少考さん★]
うほっ
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