日本経済復活への道筋 生産性停滞、脱却まだ遠く
デイビッド・ワインスタイン コロンビア大学教授
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD101110Q4A410C2000000/過去30年について懸念すべき真の問題は、日本が米国と同等の成長率を維持できるかどうかではなく、
なぜ米国より高い成長率を実現できないのかということではないだろうか。
日本が高所得国の仲間入りを果たせたのは、結局のところ1世紀に及ぶ「奇跡」の高度成長のおかげだった。
筆者は日本経済に関する大学の授業でいつも衝撃的な事実を指摘するところから始める。
それは、22年時点で1人あたり国内総生産(GDP)が最高水準にある国、すなわち米国の水準の50%以上に達している国は、次の4グループのどれかに属するという事実だ。
英語圏グループ、英国に近い国(すなわち欧州)グループ、産油国グループ、そして日本およびその旧植民地グループの4つである。
産業革命で英国が世界に先んじた点を踏まえれば、英語圏や英国に近い国に技術がまず普及したことは理解しやすい。
またカタールのような産油国の経済が他の途上国より拡大したことは一段と理解しやすいだろう。
だがなぜ日本、台湾、韓国が高所得国・地域の仲間入りを果たせたのか、明白な理由は見当たらない。
筆者のみるところ、日本の奇跡の成長を理解する鍵は、
西洋の技術の吸収という他の非西洋諸国にはできなかったことを可能にした一連の政策にある。
引用元: ・経済学者「世界の豊かな国は4グループある。英語圏・英国に近い欧州・産油国・日本とその旧植民地だ」 [228348493]
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