事前のプロモーションの甲斐もあってか、スイッチメディア社が提供するTVALnowの視聴率では、TBSの「オールスター感謝祭」と、僅差で同時間帯1位を争っていました。X上でもトレンド入りし、「感動した」という声が多数投稿されています。
私も初めて知ることが多く、プロデューサー気分で、放送を興味深く“試写”しました。しかし、初回の「東京スカイツリー」からは旧X同様の“危うさ”も感じました。制作スタッフの中には面識ある人も多いのですが、元NHK職員として番組がより良くなることを願い、敢えて遠慮せず指摘してみます。
「スカイツリー」は83分もの大長編でしたが、全体を通してみれば、「東京スカイツリーのような国家的プロジェクトの裏にも、師弟関係、ライバル同士のプライドのぶつかり合い、夫婦愛などの人間ドラマがあった」ということはよくわかりました。
しかし、番組のストーリーを成立させるために無理をしていると私は感じました。当事者のインタビューは短く切り刻まれ、ほとんどがナレーションで占められていたのです。そのナレーションに合わせて「塗り絵」するかのごとく、写真と資料映像を当てはめるような作りになっていました。
初回の放送後、視聴者からは「女性の存在感が薄い」という指摘も上がっていました。大林組では建設工事の副所長に女性をあてていたようですが、こうした事実は昭和の時代の価値観が色濃かった旧Xを神格化するあまり、ストーリーから排除されてしまった可能性があります。3月28日に放送された番宣で出演者の野口聡一さんが仰っていましたが、今は昭和と異なり、働き方改革とコンプライアンスが重要な時代です。男性が主役、女性は内助の功という「旧X」の定番のストーリーを繰り返せば、視聴者からの反発の声が強まっていくことになるかもしれません。(抜粋)
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/8c1d4a65c01c6b0d3b083f5fce39e314b94c7a59&preview=auto
引用元: ・【マスコミ】新プロジェクトXに批判…「スカイツリー建設、女性の活躍を無視するな!」
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