元号が令和に変わる直前、千葉県木更津市の通学路で、登校中の小学3年の女児2人が青信号を横断中、信号無視の軽乗用車にはねられ死亡した。これ以上、子供が巻き込まれる交通事故が起きてほしくない-。6日から春の全国交通安全運動が始まる。「他の人の命を預かっていることも忘れないで」。娘を亡くした母親は、すべての運転者に呼びかける。
【写真】亡くなった安藤音織さん
■青信号横断中の事故
「抜けた乳歯をケースにしまっていた。成長の記録のはずが、遺品になってしまいました」。亡くなった安藤音織(ねおり)さん=当時(8)=の母、正恵さん(49)は、こう吐露する。
事故は平成31年4月23日午前7時15分ごろ、木更津市江川の県道交差点で発生。登校中だった小学3年の音織さんと同級生の女児が青信号の横断歩道を渡っていたところ、赤信号を無視した軽乗用車が突っ込み、2人をはねた。音織さんは死亡。関係者によると、意識を失い治療していた同級生も、昨年8月に亡くなった。
現場は、音織さんの自宅から徒歩5分ほどの場所。見通しのよい直線の県道にある、押しボタン式信号がついた横断歩道だ。歩行者がいない限り、県道は青信号のまま。高速で通過する車両も少なくない。
「行ってきます」。元気よく自宅を出た音織さんを見送ってから約30分後、自宅の電話が鳴った。正恵さんに告げられたのは音織さんが事故に遭ったということ。病院に到着すると、看護師らは無言で「亡くなったと察するしかなかった」。突然の出来事に「涙も流れなかった」と振り返る。現場には事故の衝撃で一部が破れたランドセルが残されていた。
■「気づかなかった」
10連休を目前に控え、音織さんは神奈川県に住む4人のいとこと会う予定だった。3歳下の女の子は音織さんになつき、末っ子の音織さんが「お姉さん」になれる楽しい時間になるはずだった。
軽乗用車を運転していた男は地元の観光ホテルに勤めていた。千葉地裁木更津支部での被告人質問で、大型連休で繁忙になることについて「考えごとをしていた」と供述。信号や歩道を渡る2人に気づかなかった、とした。
事故から間もなく5年。男は令和2年3月、地裁支部で禁錮3年6月の判決が言い渡され、既に刑期を終え出所したが、音織さんら2人の命は戻らない。
引用元: ・「抜けた乳歯が娘の遺品になってしまった」信号無視の車カスに奪われた8歳の命。亡き子を思う母の訴え [866556825]
んなアホな
3年半の間違い
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