熊本県・阿蘇地域の雄大な草原を維持するために必要な「野焼き」の担い手を育てようと、南阿蘇村が「野焼きのプロ人材」を認定する制度を導入した。高齢化などで、火を付ける役割で経験が求められる「 火引ひひ き」を担う人材が不足しているからだ。全国的にも珍しい制度で、村は、野焼きを行う 牧野ぼくや 組合などへの派遣制度づくりを目指している。(石原圭介)
(中略)
ただ、人材不足は深刻だ。中郷・竹崎牧野組合では組合員の減少と高齢化が要因で、過去10年ほど野焼きを行っていないという。県の調査では、1998年には阿蘇地域での野焼きの参加者は約7700人いたが、2021年には約5700人と3割弱の大幅減。このうち60歳代以上の割合は5割を超えている。
こうした課題を背景に、村はプロ人材の認定制度を導入。野焼きに先立って防火帯を作る「 輪地切わちぎ り」や野焼きの経験がある20歳以上を対象とし、座学や実地研修を受講するとともに、「直近5年間(村内在住者は10年間)に3回以上」「認定を得ようとしている牧野組合などで野焼きや輪地切りに2回以上」といった経験を満たす人をプロと認定することで、有償で働けるようにした。
報酬は1日につき3000円。3月までに4人のプロが誕生し、今年度は30人ほどの認定を目指している。村農政課の浅尾修作主事は「地区外の人が火を付ける取り組みは初めて。人材不足の解消につながれば」と期待する。
現在は野焼きを行う牧野組合など約30団体のうち、5か所ほどが受け入れ態勢を整えており、村は「認定者を増やすとともに、制度を周知して、牧野組合側から派遣を求められるように実績を重ねていきたい」としている。
引用元: ・阿蘇で「野焼きのプロ」認定制度を創設、報酬は1日3000円 ←危険なのに安過ぎね? [156193805]
唱歌の阿蘇大好きだわ
コメント