維新は立民を批判することで無党派層の支持を集め、昨春の統一地方選で躍進。しかし、党が推進する2025年大阪・関西万博の建設費増加や、党所属議員の不祥事もあり、このところ勢いに陰りが見える。特に裏金事件が国会の焦点となって以降、自民への逆風で相対的に立民が浮上。一時は維新が上回った政党支持率も、立民に再逆転を許す世論調査が多くなっている。
維新は今回、初めて党大会を京都で開催した。全国政党化に向け、2月の京都市長選で勝利して追い風に乗る思惑からだが、候補者を擁立できずに勢いをそがれた。党幹部は「立民は関西以外で強い候補が多い。総議席数では勝てない」と嘆く。
苦境が続く中、新たに与党過半数割れを打ち出した狙いについて、別の党幹部は「与党がこういう状況で、野党第1党とだけ言い続けるのもどうなのかという判断だ」と解説する。
ただ、野党第1党と与党過半数割れは「極めて両立が難しい」(音喜多駿政調会長)のも実情だ。与党過半数割れには小選挙区の野党候補一本化が有効。一方で、維新は野党第1党となるため、約100の小選挙区で競合する立民と候補者調整しない方針を崩していない。
音喜多氏は16日のインターネット番組で「自公が過半数割れすれば、キャスチングボートを握れる。政策実現が前に進む」と強調した。これに対し、党中堅は「過半数割れは維新だけでは難しい他力本願の目標だ」と指摘。「これまで立民を上回る野党第1党と言ってきたのに、どう地元で訴えればいいのか」と困惑の表情を浮かべた。
時事通信 2024年03月25日07時03分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024032400350&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
引用元: ・【維新】対政権、定まらぬ立ち位置 立民と「協力」か「競合」か(時事) [蚤の市★]
コメント