【佐々木融氏】「異例中の異例」　国内屈指の為替アナリストが福岡の地銀に転身した理由

昨年末、ある人物の転籍が市場関係者の間で話題になった。JPモルガン・チェース銀行で市場調査本部長などを務め、日本屈指の為替アナリストとして知られる佐々木融氏（56）が、福岡銀行を中核とする「ふくおかフィナンシャルグループ」（FFG）に入社したのだ。外資系金融機関の市場専門家が地銀グループに移るのは異例中の異例。「一線のメジャーリーガーが福岡ソフトバンクホークスに入団したようなもの」（市場関係者）と評される転籍は、意外にも佐々木氏自身が望んだという。その理由を聞いた。（井崎圭）佐々木氏は神奈川県出身。上智大を卒業した1992年に日銀に入行。国際局為替課に配属され、市場調査や為替市場介入を担当し、ニューヨーク事務所にも駐在した。2003年にJPモルガン・チェース銀行に移ってからはマーケット部門のリサーチ（調査・分析）トップを長年務め、機関投資家やファンドに情報発信を行った。

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