立民 自民の小野寺予算委員長に対する解任決議案を提出

2024年3月1日 10時05分

新年度予算案をめぐって、立憲民主党は、審議が不十分にもかかわらず、1日衆議院予算委員会で採決する日程を強引に決めたのは容認できないなどとして、自民党の小野寺予算委員長の解任決議案を提出しました。

新年度予算案をめぐっては、2月29日の衆議院予算委員会の理事会で、自民党の小野寺委員長が1日、委員会で集中審議と締めくくりの質疑を行ったあと、採決することを職権で決めました。

これに対し、立憲民主党は反発を強めていて、1日午前8時半前から国会内で、泉代表や岡田幹事長、安住国会対策委員長らが出席して緊急の執行役員会を開きました。

そして、審議が不十分にもかかわらず、1日採決する日程を強引に決めたのは容認できないなどとして、小野寺委員長の解任決議案を衆議院に提出しました。

決議案では「去年の質疑時間にも満たない時点で、質疑を終局させ、採決を強行する委員会運営は前代未聞の暴挙だ。予算審議を軽んじているだけでなく、裏金問題の幕引きとのそしりも免れず、予算委員長を即刻、解任すべきだ」としています。

決議案は、午後の衆議院本会議で採決される見通しです。

立民 泉代表「委員長の資質問われる」

立憲民主党の泉代表は記者団に対し、「予算案の充実審議を求めてきたが、少子化対策の『支援金制度』のことも含め、まだまだ国会で明らかにしなければならない中身がある。審議時間が十分ではないのに、自民党側は予算委員会を職権で決定するという乱暴な手段に出てきており、委員長の資質が問われるため、解任決議案を出すことを決定した」と述べました。

また、政治倫理審査会については「派の裏金問題で大変注目されるので、集中して向き合うべきだ。予算審議を同時に開催するのは非常に分かりにくく、運営としては間違いで、まずは審査会を粛々と行うべきだ」と述べました。