SNSの普及によるコミュニケーションの変化、経済格差の広がりなどを背景に、社会の分断や対立が深まっている。人間関係もギスギスしたり、希薄になったり。こんな時代に、どう人と付き合い、友達を作っていけばよいのだろう。人と人のつながりに目を向けてみた。
◼孤立防止にも一役
84歳、44歳、37歳、面識のなかった3人の女性が「交換日記」でつながっている。
「カッキー」こと柿原麻衣子さん(37)が保護猫のボランティア活動についてつづると、「さくら♪」こと広野光子さん(84)が「ボランティアにお休みはありませんね。応援していますよ」と書き込む。「ともちゃん」こと井上友海さん(44)は「生きがいがあるってすてきなこと」と記した。
三重県名張市に住む3人が昨年8月から参加するのは同市の「ステイホームダイアリー」事業。世代や立場が異なる3人1組で交換日記を回し、家にいながらつながっていこうという取り組みだ。
コロナ禍の2021年に始まり、25年度は10~80代の33人が参加している。SNSが普及した時代に、手書きの文字で思いを伝えあう。
「自己紹介」「趣味」などのテーマに沿って自由に書き、市内に15か所ある相談窓口「まちの保健室」を中継地点にして回覧している。50代でがんを患った広野さんは、闘病経験を日記に書いたこともある。2人からはカラフルな文字で「これからも無理せず、毎日を楽しんで」など、いたわる言葉が届いた。
先月6日には交換日記のメンバーが顔を合わせる機会も設けられた。参加した広野さんは「手書きで温かみのあるメッセージに元気をもらっている。日記が回ってくるのが待ち遠しい」と語る。
宮田順さん(63)は、中学生の水野嵐太君(13)が日記仲間。「こんなに若い友達ができるとは」と喜ぶ。足を痛めて外出の機会が減ったが「地域の人とつながれる日記は楽しみ」と話していた。
市の広報誌で参加者を募るほか、保健師らが誰かとつながりが必要と思われる人に声をかける。これまで移住者や独居の高齢者、不登校の子を持つ母親らが参加。住民の孤立防止にも一役買っている。(略)
◼人の輪の中に入るのが出会い…早稲田大教授・石田光規さん
友人関係や孤立をテーマに研究する早稲田大教授(社会学)の石田光規さんに、人のつながりについて聞いた。
友人関係は、かつてのようにぶつかり合いながら交流し、育んでいくものではなくなった。SNSで知り合い、友達という形から入り、付き合いを積み重ねて中身を埋めていくような関係になっている。
気持ちのよい関係を保つため、けんかをせず、都合の悪い姿を相手に見せない。そのうち気疲れして人づきあいから離れてしまうこともある。これまでになく友達づくりが難しい時代になっている。
SNSは効率良くたくさんの人とつながれるように見えるが、そこには必ず「会ってくれそうな人は誰か?」といった選別のまなざしが入り、実際には、つながれる人とだけしかつながれない。
AIが話し相手になるなど、テクノロジーの変化が人間関係を省く方向に進んでいる。これから先、人と人とのつながりは目減りし、つながれない人は、ますます孤立していくだろう。
ネットでつながるよりも、何らかの「場」に行って人の輪の中に身を置き、誰かとつながることを大切にした方がいい。合わないと思えば別の誰かと出会えばいいのだ。出会った相手が友達かどうかは、つきあって何年かたった後に気付くものだ。
続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/e124c7619c374c412125cd001d6dfdf4d3e69f19
[読売新聞]
2026/1/10(土) 12:44
引用元: ・【令和の文通】面識のない3人で「交換日記」、住所や名前明かさず文通…「手書きのつながり」デジタル世代に新鮮 [煮卵★]
ごめんぺんぱるだった
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