ニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領が米国に身柄を拘束され、中国の友好国保護能力の限界が露呈したとの指摘が出ている。中国は一帯一路(陸上・海上シルクロード)政策をユーラシア・アフリカから中南米に拡大し影響力を強化する一方、米国中心の秩序の亀裂を狙ってきた。しかし、ベネズエラや昨年のイランのように、中国と密接な関係にある国々が相次いで米国の圧力を受ける中で、中国は友好国を守る具体策を示せなかった。外交筋は「米国のマドゥロ逮捕により、中国は『台湾強制併合』に一歩近づいた可能性があるが、一方で『中国と同じ立場に立つのが正しいのか』という友好国の疑念を解消する課題を抱えることになった」と語った。
ベネズエラは中国の中南米一帯一路拡張の拠点であり、中国外交において政治・安全保障・経済全般を包括する最上級パートナーの一つだ。米国の急襲の数時間前には、習近平国家主席の特使がカラの大統領官邸でマドゥロと会談していた。しかし中国は言葉で米国を批判するにとどまり、マドゥロを守る具体的な行動には出ていない。昨年、米国が継続的にベネズエラに軍事的圧力をかけた際も、中国からの武器支援は行われなかった。昨年6月、米国がイランの主要核施設3カ所を精密攻撃した際も、中国の対応は外交にとどまり、軍事や物資面での支援は行われなかった。
ドナルド・トランプ米大統領は中国との正面対決を避けつつ、中国の友好国への攻撃を続ける姿勢を見せている。
ベネズエラ・キューバとともに中南米の「親中・反米3カ国」とされるニカラグアは、2024年5月に米国の金融制裁で政権の資金源に打撃を受けた。ニカラグアは2020年11月に台湾と断交して親中路線に転換、2023年に中国と自由貿易協定(FTA)を締結後、中国からの融資に大きく依存してきた。
中国との関係を強化したブラジルも米国の圧力を受けている。米国は昨年7月、ブラジル産輸入品に最大50%の関税を課し、ルーラ政権を圧迫してきた。中国はブラジルでニッケル採掘や電気自動車生産への投資を拡大する一方、コーヒー・牛肉・大豆の輸入も大幅に増加させてきた。ブラジルにとって、中国との密接な関係が利益かリスクか、計算は複雑になり得る。
中国は昨年、上海協力機構首脳会議、中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念軍事パレードを契機に「米国に対抗する陣営」の構築に力を入れた。しかし米国のような軍事同盟体制ではなく、緩やかなパートナーシップを主に構築してきた。米国の制裁対象国を軍事的に守れば、紛争が米中の直接衝突に発展する可能性があり、また中国の貿易・金融・技術網を狙った二次制裁によるコスト増加も考慮される。中国の盾は事実上、外交戦にとどまる状況だ。
引用元: ・「中国と組んでもメリットなし」トランプが暴いた中国陣営の「弱点」 [662593167]
戦いからすぐ逃げる
経済良いのでそれを足掛かりにされないのはベネズエラと違う
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