年末年始にこう呼びかけるのは、睡眠学の世界的権威で、筑波大・国際統合睡眠医科学研究機構の機構長、柳沢正史教授だ。
だが、忘年会で疲れ切った体を癒やすための爆睡の勧めではないようだ。
「寝不足大国」で生きる日本人が見過ごしてしまっている問題に、気付けるのだという。
◇客観的にも主観的にも「大国」
柳沢さんによると、統計上、経済的に裕福な国ほど睡眠時間を確保している傾向がある。
「にもかかわらず、日本は睡眠時間が極端に短い。客観測定による睡眠時間の調査では、欧米での平均値は7時間20分ほどですが、日本は6時間20分でした」
経済協力開発機構(OECD)の国際比較調査(2021年)によると、アンケート(自己申告)に基づく数値でも、日本人の平均睡眠時間は33カ国中最短で、全体平均より1時間以上少なかった。
まさに客観的にも主観的に見ても「寝不足大国」なのだ。
◇「可処分所得」か、それとも「ローン」か
なぜ日本人はこれほど睡眠時間が短いのか。
柳沢さんは日本における「睡眠時間の軽視」が背景にあると指摘する。
日本では睡眠時間が、お金で例えるところの「可処分所得」のように見なされているのだという。
「仕事が忙しい、自分の時間が欲しい、プライベートでも予定がある。それらを優先し、余った時間を睡眠に充てています。睡眠時間は『ぜいたくなもの』であると考えている日本人は多いです」
それに対し、欧米では睡眠時間は「住宅ローン」のように捉えられているという。
どういうことか。
「毎晩必ず返していかなければいけない。その時間には手をつけてはいけないものと捉えられています」
午前0時から7時間は絶対眠るなど、睡眠のコアタイムを決めている人が多いという。
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引用元: ・【睡眠時間】「年末年始は目覚ましナシで寝て」 日本人がため込む「負債」とは
目覚めないかもしれません
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