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■安さの一因に“安すぎる”配送料 配達員たちの実情は?
北京市内のショッピングモールの前には、見渡す限りバイクの列ができていた。ほとんどが配達員のものだ。道路を見ても、業界大手3社の黄、青、赤のジャンパーを着た配達員がひっきりなしに走り抜けていく。
ランチの時間帯になると、飲食店から10個以上の袋を抱えた配達員が出てきた。バイクの荷物かごには入り切らず、しまいにはサイドミラーにかける荒技も…。これだけの量でも30分ほどで届けてしまうという。
配達員の実情はどうなっているのか。取材に応じてくれたのは、北京のすぐ隣、河北省から出稼ぎに来ている王さん(25)。仕事を始めて3か月の新人配達員だ。
王さんの仕事は毎朝9時から始まる。ひたすらバイクを走らせ続け、終わりは深夜0時。冬の北京の気温は朝と夜は氷点下。バイクを走らせれば寒風にもさらされ、過酷な職場環境だ。
■妻と1歳の娘と離れ出稼ぎ…時給“400円”で月休2日
安すぎるサービスの一因となっているのが彼らが受け取る配送料だ。一日の稼ぎを聞いて驚いた。一日30件ほどの配達をこなし、稼ぎは多くて6000円。時給に換算すると、わずか400円だ。
中国のフードデリバリーは大手3社がし烈な競争を続けている。過度な価格競争で配送料が下がったと指摘する声もある。
「ずっと続ける仕事ではない」と語った王さん。中学卒業後に地元で建築現場や飲食店を転々とし、その後、北京での出稼ぎを決意。フードデリバリーの配達員に落ち着いたという。この仕事を始めて3か月。一日15時間の長時間労働と寒さで体は常に限界だと話す。
稼いだお金は地元に残してきた妻と、まもなく1歳の娘にほぼ全額送金する。月の休みは2日のみ。もちろん家族に会いに行く時間はない。
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■アパートに所狭しと並ぶ2段ベッド 「残された骨しか…」
田舎から出稼ぎに来た彼らはどんな生活をしているのか。住まいを見せてほしいと交渉したが「大家に迷惑をかけるから…」と断られた。ただ、取材後に送ってくれた部屋の動画を見てあ然とした。アパートの一室に、所狭しと並べられた2段ベッド。配達員10人ほどが暮らしているのだろうか。個人スペースと呼べるようなものはほとんどない。彼にとってリラックスできる時間はあるのだろうか。
インタビュー中のある言葉が忘れられない。「肉を食べる人がいれば、残された骨しか食べられない人もいる」――自分の置かれた状況を受け入れるしかない、一種の諦めのようなものを感じた。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3efa9c81801f25a37c4bea06150dbaec426167e?page=1
引用元: ・【時給“400円”で月休2日】中国の出前業界で進む「デフレ」…ハンバーガーセットが約350円 安さの裏に“過酷な労働”が [12/28] [昆虫図鑑★]
民主党政権のときはざるそば一杯100円という異常事態だったよな
残念ながらこういうことが原因で中国が崩壊することはない
だからこうするしかなくなる
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