2025年12月24日 12時00分 有料会員限定記事
〈東京共助〉
物価高騰が年の瀬も、人々の生活を直撃している。支援団体が都内で開く食品配布会には連日、大勢の人が列をつくる。「今を生きるので精いっぱい」。12月の冷え込みの中、絞り出された声には、未来が見えないことへの悲痛な思いがにじんでいた。(中村真暁)
◆路上で眠る35歳 新年の目標は「ありません」
「高市政権になっても、困窮者は支援を受けていない。(一律の)2万円給付もなくなった。政府には不信感があります」
認定NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」(新宿区)が都庁近くで開いた配布会で、800人超の列に並ぶ男性(35)は淡々と話した。所持金は5000円ほど。日払いの仕事をしながら、夜は新宿の路上で寝ている。
湯や水を加えるだけで食べられるアルファ米やクッキー、缶詰が入った袋を受け取ると、「助かります」と言った。最近はどこの配布会も利用者が増えたためか、配布物が減っているという。来年取り組みたいことを聞くと、「特にありません。今の日本で、希望を抱けませんから」。
◆休職中の55歳「生活するだけで精いっぱい」
物価高が続く中、利用者の増加傾向は続く。2020年4月に1日100人程度だった利用者は、今年9月に過去最多の922人を記録した。路上やネットカフェで寝泊まりしている人のほか、住ま…
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/457893
引用元: ・「今の日本では希望を抱けない」年末の食品配布会で悲痛な声を聞いた 物価高の2025年、利用者は過去最多に:東京新聞 [少考さん★]
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