2025年12月17日
川口市は近年、「クルド人問題」に絡んで話題となることが多い。実際はどうなのか――
いわゆる「クルド人問題」に関連して頻繁に名前が上がる埼玉県川口市の市長が、外国人政策の対応を専門とするセンター設置に向けての要望を国に提出した。
外国人政策は、高市内閣にとって重要なテーマの一つ。
川口市に住んでこの問題を取材したライターの石神賢介氏は、この件の報道を見て、気になることがあったという。以下、石神氏の寄稿である。
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ソックリの記事があった気が
どこかで読んだような記事だなあ。これが最初の率直な感想だった。
12月4日、埼玉県川口市の奥ノ木信夫市長が、自民党外国人政策本部長らととも国に要望書を提出した。市で設立を検討している外国人政策に特化したセンターへの支援を求める要望だ。
川口市は近年、「クルド人問題」に絡んで話題となることが多い。実際はどうなのか――。筆者は2024年、住民目線でこの問題を取材しようと考え、現地に住んでみた。その成果は拙著『おどろきの「クルド人問題」』に詳しい。
「どこかで読んだ」と感じたのは、市長の要望を伝える東京新聞の記事である。12月5日、同紙はこの件を「川口市が外国人政策拠点 設置検討 自民議員ら国に支援要望」という見出しで、1面で報じていた。
記事ではセンターの構想や要望の概要をコンパクトに伝えている。筆者が気になったのはリードの一文だ。
「実現すれば、非正規滞在者らの取り締まりが厳しくなる可能性がある」
もちろん「厳しくなるといいね!」というニュアンスはない。過度な取り締まりを憂慮している。
さらに本文ではクルド人支援団体による、要望を批判するコメントも紹介。川口市は先の参議院選挙で外国人排斥を訴える候補がいたり、ヘイトスピーチデモが行われたりしており、外国人は不安を感じている、そうした点が顧みられていない、という主旨だ。
支援団体の人がそのように言うのは理解できる。法に則って日本で暮らしている外国人を憂慮することに文句はない。
筆者が気になったのは、東京新聞の記事の作りのほうだ。というのも、同紙が川口市の外国人問題を大きく報じた10月の記事と作りが極めてよく似ている。
リードも構成も似ている
10月1日、同紙は1面トップで「外国人排斥 あおる恐れ 川口市 異例の意見書」という記事を掲載していた。川口市議会が市内に住む在留資格のない外国人の一時収容施設の建設を含む、外国人政策に関する意見書を国に提出することを決めたと報じている。
リードには「専門家は人権侵害の可能性を指摘する」とある。さきほどと同じ“可能性”の心配だ。
本文記事の構成もよく似ていて、市議会の意見書の中身など事実を伝えたうえで、市民団体や弁護士による批判コメントが掲載されている。
おわかりのように、二つの記事の展開はほぼ同じ。
(1)川口市(市長や市議会)の外国人政策に関するアクションを伝える。
(2)何らかの懸念をリードで指摘する。
(3)本文ではファクトを簡単に伝えたうえで、アクションを批判するコメントを紹介する。
もちろん、フェイクニュースと言いたいわけではない。しかし(1)の“背景”についてはまったくといっていいほど触れていない点も共通している。つまりなぜ、川口市側がそんなにアクションを起こしているか、起こさざるを得なかったのか、という点だ。意見書の中身を引用する形で、市内での迷惑行為が問題視されていることに言及はあるものの、肝心のもっとも憂慮されるべき市民の声は一切ない。川口で暮らしている人たちの困惑についても報じてほしいなあ、と思った。
気になって今年に入ってからの東京新聞の記事を見てみた。「川口市」「クルド人」で検索した記事を読んでみると、同紙がこの問題に熱心なことはよくわかる。
(略)
※全文はソースで。↓
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/12170537/
引用元: ・「外国人問題」を憂慮する新聞記事は同じパターンになっていないだろうか 川口市「クルド人問題」を取材して [少考さん★]
「悪い外国人ばかりではない」
こればっか
あと15年くらいで解決するから心配すんなw
主に問題になってるのってどんな地域でも1個か2個だろ
そら同じような記事になるだろ
今の中国レーダー照射問題だって同じようなニュースばっかじゃん
なぜかって対象も問題も本質は同じだから
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