2025年12月14日 07:51
NPO法人「フローレンス」保育の補助金施設 違反担保で5000万円「目的外」利用も
番組が独自に取材しているNPO法人「フローレンス」の問題です。取材を進めると、去年1月、フローレンスは保育以外の幅広い用途に使える運転資金として5000万円を借り入れていたことが分かりました。
認定NPO法人フローレンスに浮上しているのは、補助金の使い方に違反があったのではないかという疑惑です。
行政に認められていない「根抵当権」設定
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2017年、補助金を使って保育施設「おやこ基地シブヤ」を建設し、10月に開所したのですが、12月、行政に認められていない「根抵当権」が設定されていました。
渋谷区 保育課 金城哲也課長
「ローン自体が返済し終えれば、『抵当権』は解除されるのが一般的」
「『根抵当権』の場合なんですが、その不動産の価値の上限額まで、借りたり返したりを何回もできる。その使用先についても、不動産以外の事業目的としても借り入れができるというところが大きな問題」
「抵当権」と「根抵当権」。「根抵当権」では、施設を建てるための補助金をもとに、別の目的での借り入れができてしまうため、行政が許可を出すことはほとんどありません。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900179878.html
引用元: ・補助金で建てた施設を担保に金を借りたNPO法人フローレンス、ずさんな資金管理の実態が明らかに [158879285]
番組は、12日を含めて合わせて3回フローレンスを取材。なぜ違反行為が起きたのか調査したところ、資金管理のずさんさが見えてきました。
フローレンス 赤坂緑代表理事
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赤坂代表理事
「ほとんど建物の建設の事業負担分を支払う部分に使っている」(11月14日 1回目)
あくまで「建物を建てる」ために借り入れたと説明しますが。渋谷の施設は2017年10月オープンで担保の設定をしたのは12月です。
渋谷区 須田賢区議
渋谷区 須田賢区議
「登記簿を見ると、12月1日になっている。建物のために借りたというのであれば、当然もっと早い時期になるんじゃないか。この建物のために借りたのですか」(渋谷区議会 11月27日)
2回目の取材でこの疑問をぶつけると、こう答えました。
赤坂代表理事
「(Q.いつ借り入れをした?)2017年の2月です」(11月28日 2回目)
8カ月も前にすでに借り入れ
渋谷区に、担保の許可を求めたのは10月。そこから8カ月も前にすでに借り入れていたのです。12日の説明では…。
フローレンス 杉山富美子副代表理事
「2017年2月の借り入れの時点で、建物を担保に入れることを前提に区と協議をしておりました。金融機関からはその前提で融資を受けているということになります」(12月12日 3回目)
フローレンスは、10月は書面での手続き上の話で、前々から区と担保の協議を進めていたと説明します。
補助金で建てた建物を担保に、目的外に使用してしまったらどうなるのでしょうか。
ベリーベスト法律事務所 椎名英之弁護士
「補助金を受けて設立した施設について、承認を得ないで担保を提供した場合は補助金適正化法違反になります。『補助金交付決定の取り消し』と『補助金の返還義務』が発生する可能性」
渋谷区議も警鐘を鳴らします。
「完全に目的外使用」
須田議員
「完全に目的外使用。不当な行為だと思います。国の方も対応すべきなんじゃないでしょうか。当時の理事長だったのは今の会長ですから。ちゃんと駒崎会長本人が説明責任をしっかりと果たすべきなんじゃないでしょうかね」(12日)
認定NPO法人フローレンスの広告塔になってきたのは、現在、会長の駒崎弘樹氏です。問題の担保を設定した当時は代表理事で、今月いっぱいで会長職から退任すると発表しています。
いい加減にしてください
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