ショー中にクマが調教師を襲撃、観客騒然…中国のサファリパークで撮影された「衝撃映像」が話題に

ステージに上がって芸を披露するはずが──

中国・浙江省の動物園でライブパフォーマンス中にクマが調教師を襲うという事件が発生した。現場で観客が撮影したとされる映像が複数のメディアに取り上げられ、ネット上で話題となっている。

事件は今月6日、杭州市のサファリパークで起きたと米ピープル誌は伝えている。

拡散されている動画には、長袖の黄色いシャツを着た調教師とツキノワグマとみられるクマが2組映っており、ステージに上がろうとしているのが見て取れる。

先に登壇したクマが調教師の合図に従ってハードルを飛び越える芸を披露するなか、後に続くはずのペアはステージに上がる直前に取っ組み合いとなり、クマが男性を押し倒す瞬間も映像に収められている。

観客が固唾を呑んで見守るなか、倒された男性も姿勢を変えながら必死に抵抗を続ける。そこへ椅子やバスケットボールのゴール部分などの道具を持った4人のスタッフが駆け寄り、引き離すことに成功。その後、自力で立ち上がった男性が再びクマを取り押さえにかかるところで動画は途切れる。

同園の公式アカウントが中国最大のSNS「微博（ウェイボー）」で発表したところによると、調教師とクマいずれも怪我はなかったという。

環球時報の国際版グローバル・タイムズ紙は、この事件がネット上で動物を使役する演出の是非をめぐる議論に発展していると伝えている。

この事件について、本誌は独自に確認できていない。

ニューズウィーク　2025年12月10日（水）20時50分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2025/12/581222.php