【VR】「ザラザラ」「ごつごつ」　シャープ、触覚体験のグローブ開発　液晶技術を活用

試作グローブとゴーグル型端末を装着し、VR世界で物体に触れるシャープの開発責任者＝10月、奈良県天理市

シャープが、仮想現実（VR）の世界で触覚を体験できるグローブ型のコントローラーを開発している。ゲームの没入感を向上させたいと、若手社員が立ち上げた新規事業だ。振動を発生させるグローブ型端末は海外メーカーも展開しているが、シャープは液晶技術も活用した繊細な制御で、多様な触覚を再現するコントローラーの実現を目指す。

奈良県天理市の研究施設で、試作グローブとゴーグル型端末を装着すると、VRの世界に板や毛玉など5つの物体を置いた空間が投影された。物体を触ると「ビビビ」という電子音と一緒に、振動が指先に伝わってきた。

試作グローブは親指以外の4本の指先部分に、さまざまな振動パターンを発生させる部品を取り付けた。電気信号で動く仕組みで、強い信号をたくさん送れば「ザラザラ」、

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