2025年12月7日 7時0分11月21日に鳴り物入りで公開されたアニメ映画「果てしなきスカーレット」の興行不振が話題だ。
同作は「時をかける少女」や「サマーウォーズ」で知られ、前作「竜とそばかすの姫」では興行収入66億円を叩き出したヒットメーカー・細田守監督の最新作。「死者の国」を舞台にしたダークファンタジーで、父親を殺した叔父への復讐を目指す王女の姿を描く。
主人公・スカーレットの声優に加え、エンディングテーマの歌唱も担当したのは、「国民の娘」とも称される芦田愛菜(21歳)。盤石の布陣で挑んだはずの本作だが、公開直後から聞こえてくるのは「歴史的大コケ」「映画館ガラガラ」「愛菜ちゃんのキャリアの汚点か」といった不穏な声ばかりだ。
実際に劇場へと足を運ぶと、そこにはたしかに悲惨な光景が広がっていた。
公開から1週間が経った金曜の午後、都内最大級シネコン。全542席を誇る巨大な劇場は、上映開始時刻が迫っても、人の波が一向にやってこない。
パラパラと入ってきたのは、中高年の男性やカップル、外国人女性など……。最終的に席に座ったのは、記者を含めてわずか24人。あまりのガラガラぶりに、自分の目を疑うようにしきりに周囲を見回す観客の姿さえあった。
劇場の寒々しさは、数字にも表れている。公開初動3日間の興行収入は2億1000万円。前作「竜とそばかすの姫」が同期間で8億9000万円を記録したことと比較すると、約4分の1にまで激減している。さらに公開2週目にして、興行収入ランキングは早くもトップ10圏外へ転落。「ポスト宮崎駿」とも呼ばれる細田監督作品としては、まさに異常事態である。なぜここまで客足が遠のいたのか。
映画そのものは爆死状態に近いが、そんな惨状の中で奇妙な現象が起きている。作品への酷評とは裏腹に、ヒロイン役を務めた芦田愛菜に対する評価だけが、うなぎ登りなのだ。
人気俳優が大作アニメの声優を務めた場合、作品が酷評されると俳優も「棒読み」「違和感がある」と批判の矢面に立たされがちだが、レビューサイトやSNSには彼女を擁護し、絶賛する言葉が並ぶ。
〈果てしなきスカーレットの感想 芦田愛菜は悪くない〉
〈芦田愛菜だと気づかないほどキャラクターに憑依していた〉
〈映画の内容はアレだけど、愛菜ちゃんの演技力だけはガチ〉
興行的には目も当てられない惨敗を喫した本作。しかし、「国民の娘」芦田愛菜の熱演を確認するためだけでも、チケット代を払う価値はあるかもしれない。
引用元: ・細田守の最新作が「大爆死」…映画館ガラガラの『果てしなきスカーレット』、酷評続出のなかで映画ファンが「唯一絶賛した声優」 [muffin★]
多才だけど声優には向いてない
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