プレスリリース 掲載日:2025.12.08
森林研究・整備機構
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https://research-er.jp/articles/view/83663
ポイント
・日本全国のツキノワグマの遺伝子解析を行い、東日本、西日本、南日本の3つの遺伝グループに分かれることを解明した
・東日本グループの遺伝的多様性は、森林植生の変遷が影響している可能性を示した。特に東北地方では遺伝的多様性が低く、これは氷期に小集団化されていた可能性を明らかにした
・南日本グループと西日本グループでは、孤立・小集団化で遺伝的多様性が低下していることを明らかにした
概要
森林総合研究所では、本州全域および四国のツキノワグマの個体群から標本を集めツキノワグマの遺伝的な特徴を解析しました。その結果、日本には大きく3つの系統(遺伝的なグループ)が存在することを突き止めました(東日本、西日本、南日本グループ:図1・図2)。東日本グループと西日本グループを分ける境界は琵琶湖であり、本州紀伊半島と四国で南日本グループを形成していました。
南日本グループと西日本グループの個体群では近年の孤立・小集団化により遺伝的多様性1)が低下していました。また、東日本グループの中でも、東北地方では遺伝的多様性が低く、その原因は氷期に小さな個体群に分断されたことにより遺伝的多様性が低下したためと考えられました。
さらに、日本のグループはアジア大陸のグループと系統的に大きく異なっており、今から30~50万年前に大陸から渡ってきた後、3つの遺伝グループに分岐したと推定されました。
(略)
※全文はソースで。↓
https://research-er.jp/articles/view/150877
引用元: ・【クマ】ツキノワグマの遺伝的特徴は西と東で大きく違う [少考さん★]
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