2025年12月08日 田内学
円安、インフレ、老後2000万円問題――。近年、お金に関する話題が注目を集めている。人々は経済や投資への関心を高める一方で、どこか曖昧で実体のないお金の不安に苛まれている。「港区の幼稚園では投資について教えているらしい」という話が広がるほどだ。
『お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点』(朝日新聞出版)を上梓した作家・社会的金融教育家の田内学氏は、お金の不安が蔓延する世の中を憂えてきた。お金は「人々との支え合いの仕組みをうまく回すための道具」と説くが、私たちが不安を和らげるためにできることは何か。以下、田内氏へのインタビューで解説していく。
漠然とした「お金の不安」の正体
ある雑誌の読者相談会で、「港区の幼稚園では投資を勉強しているのですか?」と質問されたことがあります。現実的に考えれば、幼稚園で本格的な投資教育が行われているとは考えにくいでしょう。しかし、そんな噂話がつい気になってしまうほど、世の中に「お金の不安」が広がっているのは事実です。
今の日本には、今の生活に困っているわけではないのに、なぜか必要以上にお金の不安を抱えている人が多いように感じます。この漠然とした不安は、単に投資でお金を増やしたり、精神論で乗り切ろうとしたりするだけでは解決しません。不安の「正体」を整理し、自分自身の価値観でものごとを捉え直すことで、少しずつ和らげていくことができます。
まず知っておきたいのは、資本主義には「お金の不安を膨らませる性質がある」ということです。貨幣のなかった時代、人は周りの人たちと助け合いながら暮らしていました。困ったときは、お互いの人間関係の中で問題を解決していたわけです。しかし貨幣経済が発展すると、私たちはお金を払えばモノやサービスを利用できるようになりました。便利になった反面、食事や育児、老後など人生で生じる悩みが、すべて「お金の問題」に置き換えられるようになってしまったのです。
例えば、「老後2000万円問題」。これを「老後の不安」として捉えれば、地域で支え合うことや、健康で働き続けることなど、お金以外の選択肢も見えてきます。しかし、一度「資金の問題」として定義されてしまうと、他の解決策が見えづらくなり、「資金を増やすために投資しなければ」という発想に縛られやすくなります。こうした仕組みに気づくだけでも、不安との向き合い方は変わってくるはずです。
「自分のモノサシ」を持つことが安心につながる
では、どうすれば不安を和らげられるのでしょうか。一つの鍵は「自分の価値のモノサシ」を持つことです。本書でも紹介していますが、授業や講演などで、私がいつも問いかけるクイズがあります。
【問題】
いつも1000円で売られているメロンジュースがあります。高くて買えなかったのですが、ある日のセールで500円になっていたので、買って飲みました。ところが次の日、そのジュースは300円に値下がりしていました。この買い物で、あなたは得をした?損をした?
A 500円得をした
B損も得もしていない
C 200円損をした
(略)
※全文はソースで。↓
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/12080504/
引用元: ・【本】「港区の幼稚園では投資を教えている」は本当か? 田内学氏が説く「お金の不安」を和らげるための方法とは [少考さん★]
株の売り買いみたいな事を教えてるやつなんておらんやろwおったら世も末
パパ、ママ「まあ、なんて優秀な子なんでしょう。すぐに口座開設しなきゃ」
鳥類はいくらでも餌があるから自由に遊んでます
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