https://news.yahoo.co.jp/articles/dff0eb1cbb960b70e28ee20d7741c2b1980897f6
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長が6日、東京都内で読売新聞の単独インタビューに応じた。テドロス氏は、WHOに対する「日本の強いリーダーシップに感謝している」と述べた上で、米国がWHOからの脱退を決めたことについて「互いにとって損失だ。米国が再考することを願っている」と話した。
テドロス氏は、都内で開かれた日本政府やWHOなどが共催した会議に参加するため来日した。
米国のトランプ大統領は1月、WHOから脱退する大統領令に署名し、資金拠出を打ち切った。WHOは11月、全職員の4分の1にあたる約2400人を、来年6月末までに削減する方針を明らかにしている。
テドロス氏は、「脱退は突然のことで、多くのプログラムと人々の生活に影響が出ている」と指摘。資金調達の手段を多様化して対処すると述べた。一方で、世界の公衆衛生対策を先導してきた米疾病対策センター(CDC)とは継続的に連絡を取っていると話し、「ウイルスに国境はない。情報を共有し、感染拡大を防ぐ準備を整えることが重要だ」と強調した。
SNSなどでワクチンに関する偽情報や誤情報が世界的に拡散していることについては、「天然痘やポリオの例を見ても、ワクチンに効果があることは確かだ。科学界は分かりやすい方法で、人々に情報を届ける必要がある」と訴えた。
世界の分断が進む中、テドロス氏は、「健康の実現にはパートナーシップ(協力)が必要だ。『連帯こそ最高の免疫』であり、日本はそれを実践している」と話し、日本政府の支援に謝意を示した。
引用元: ・WHO・テドロス事務局長が来日「日本の強いリーダーシップに感謝」「米国の脱退は互いに損失」 [917589786]
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