それによると協議では、和平計画案がロシア寄りの内容でまとまることを警戒する発言が相次いだ。マクロン仏大統領は「米国が『安全の保証』を不明確にしたまま、領土問題でウクライナを裏切る可能性がある。ゼレンスキー氏には大きな危険が迫っている」と懸念を表明した。
メルツ独首相は、ゼレンスキー氏が「今後数日間は非常に注意すべきだ」と述べ、慎重な対応の必要性を指摘した。メルツ氏は米国で交渉を担当するウィットコフ氏やトランプ米大統領の義理の息子クシュナー元大統領上級顧問についても言及。「彼らは我々をもてあそんでいる」と、交渉に臨む姿勢を批判した。
フィンランドのストゥブ大統領はウィットコフ、クシュナー両氏がウクライナに大幅な譲歩を強要することを懸念し、「ウクライナとゼレンスキー氏を彼らに任せて放置してはいけない」と欧州のサポートが必要だと指摘。北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長も同意したという。(略)
ウクライナは欧州と対案を用意し、米国と協議を重ねて内容を修正している。ロシアも米国と協議しており、2日にはプーチン大統領がモスクワでウィットコフ氏と会談したが、合意形成には至っていない。
ウクライナに連帯する欧州は、ウクライナの立場を尊重した和平案の策定を求めつつ、トランプ政権による和平の仲介の試みを高く評価する姿勢を示してきた。だが「本音」では、ウクライナや欧州の将来の安全保障に関心の薄いトランプ政権を「信用していない」(シュピーゲル)ことが明らかになった形だ。
電話協議では、マクロン氏やメルツ氏らが、3日にあったNATO外相会合に合わせ、ブリュッセルでウィットコフ氏との協議の場を設けられないかと議論していたという。だが、ウィットコフ氏の来訪は実現しなかった。(略)
シュピーゲルによると、フランス大統領府はマクロン氏の議事録の発言について「言っていない」と反論している。独政府はコメントを拒否したという。【ベルリン五十嵐朋子】
毎日新聞 2025/12/5 19:39(最終更新 12/5 19:39)
https://mainichi.jp/articles/20251205/k00/00m/030/296000c
引用元: ・「米がウクライナ裏切るかも」 欧州首脳の生々しい電話協議 独報道 [蚤の市★]
意外性は全く無い
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