山上氏は11月20日に出演したYouTubeの番組で、「京都でタクシーに乗ったところ運転手さんがすごく喜んでいた。理由を聞いたら『中国人が減った』『京都が静かになった』と言っていた」とした上で、「京都にそれだけのことが言える余裕があるのは、中国一本足打法をとうの昔にやめているから」と指摘。他の国からの観光客が多く「中国人がいなくなっても屁とも思わない。むしろ、京都の街がきれいになっていい、静かになっていい、くらいの余裕というか横綱相撲を取っている」とし、「これがあるべき姿」との見方を示した。
中国のSNS・微博(ウェイボー)で145万のフォロワーを持つ軍事ブロガー「戦刀007」氏はこの山上氏の発言を紹介した上で「これはまさに観光業の不振を喜ばしいことと捉えているもので、阿Qの精神勝利法と言える」と指摘した。「精神勝利法」とは、中国の作家・魯迅の小説「阿Q正伝」に由来し、現実には劣勢であるのに自分が優位に立っていると思い込む心理を指す言葉だ。
「戦刀007」氏は、「訪日中国人旅行者は959万人(2019年)に達し、訪日外国人全体の3割を占めている。中でも京都は人気観光地で、中国人観光客の比率は長年上位にあり、日本に豊かな経済的収益をもたらしている」と中国人観光客による日本側への恩恵を強調。「一方では中国人観光客にもたらされる経済利益に依存しながら、一方では中国人観光客を見下し、中国人の感情を傷付けている」と日本側を批判した。
また、「京都でのごみのポイ捨てや秩序の混乱といった問題の根本原因は、基礎インフラと管理能力が実際の観光客の増加に追い付いていないことだ」と言及。「京都は公共の場所のごみ箱が極めて少ないが、観光客への周知、多言語標識の設置、誘導員の配置などが不足している」と主張した。そして、「日本社会は依然として中国の台頭に対して『微妙な感情』を抱いており、このような発言は実際には隠れた優越感や排外感情の表れなのだ」と結論付けた。
これに対し、中国のネットユーザーからは「(この主張は)素晴らしい」「日本は邪悪な国。世界の人民の敵だ」「日本の地方都市で永遠に閑古鳥が鳴くことを願う」「中国の観光業を大きく発展させるチャンスだ」「小紅書(RED。中国のSNS)では精日(精神日本人。日本好き)が大量に投稿していて気持ちが悪い」といった声が上がった。
一方で、「中国人の方が、好んで(日本に)行っているんだよ」「こちらが好意を持って行っても相手に冷たくされるってことだ」「あなたは(日本が中国人観光客に)依存していると言うが、向こうは好きではないと言っている。向こうがあれほど嫌悪しているのに、それでも中国人が群がるように行くのはなぜなのか」「日本は本当に喜んでいる。中国人が落とす金なんて気にしていないんだ」といった声も寄せられている。(翻訳・編集/北田)
引用元: ・「京都のタクシー運転手は中国人減少を喜んでいる」、日本の元外交官の発言が中国ネットで議論呼ぶ [12/4] [昆虫図鑑★]
え?www
コメント