これまで政権批判に関する流行語が多く選ばれてきた中、今年から特別協賛が交代した影響を指摘する声がSNSで上がっているが、同大賞の事務局は「全く関係ありません」と否定する。
■高市首相、赤沢経産相、青山環境副大臣が登壇
「新語・流行語大賞」では、2017年にいわゆる「モリカケ問題」から広まった「忖度」が年間大賞に選ばれ、2015年には「アベ政治を許さない」「I am not ABE(アイアムノットアベ)」「戦争法案」「早く質問しろよ」と、当時の政権を批判する文脈で生まれたワードが複数ノミネート。2014年に「集団的自衛権」と「ダメよ~ダメダメ」が年間大賞をW受賞すると、「集団的自衛権を批判するメッセージだ」とする説まで流れた。
それに対し、今年は年間大賞に「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれ、講評では「高市流“シン・ワークライフバランス”で、強靭で幸福な日本をつくっていこうではありませんか」とコメント。
さらに、「トランプ関税」「オールドメディア」もトップテンに入り、高市首相、赤沢亮正経産相、青山繁晴環境副大臣と、政権幹部から3人が表彰式に登壇し、選考委員のやくみつるが、高市首相に“一枚絵”を贈呈する一幕もあった。
この変化に、SNS上では「スポンサーが代わったから」「スポンサーから審査員に圧力をかけた」といったコメントが続出。2004年からユーキャンが特別協賛をしていたが、今年、T&D保険グループに代わったことが影響したと断定・推測する声が上がっている。
だが、「新語・流行語大賞」の選考は、『現代用語の基礎知識』に収録された用語をベースに、発行元の自由国民社と大賞事務局がノミネート30語を選出し、そこから選考委員会によって点数を付け、討議を行ってトップテンと年間大賞が決められており、
事務局は「この過程に特別協賛社が関わることは、以前も今年も一切ありません」と完全否定。特別協賛社に選考結果を伝えるのも、発表前日の夜だという。
T&D保険グループは、特別協賛を開始するに当たり、「受賞ワードの選定は、自由国民社主催のもと、新語・流行語大賞選考委員会により行われております。選考理由や方法などに関するお問い合わせにつきましては、弊社ではお答えいたしかねます」と説明し、
「『新語・流行語大賞』は、言葉を通じて時代を映し出し、社会に記憶を残していく文化的意義を持つ取り組みです。T&D保険グループは、当協賛を通じて、心豊かな社会の形成に貢献できるよう努めてまいります」としている。
■選考委員の構成は大きく変化
10年前の2015年の選考委員は、姜尚中(東京大学名誉教授)、俵万智(歌人)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集長)の7人。
今年も引き続き務めているのは、室井滋、やくみつるの2人のみで、そのほかは神田伯山(講談師)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、パトリック・ハーラン(お笑い芸人)、大塚陽子(『現代用語の基礎知識』編集長)という面々に大きく入れ替わっており、選考の“色”が変わったとするならば、こちらの影響を考えるほうが自然だろう。
例年、多数選ばれてきた野球関連ワードが、今年はノミネート30語に入らなかったことでも、スポンサー交代の影響を指摘する反応があったが、
「ミスタープロ野球」(長嶋茂雄さん)が選考委員特別賞に決定。神田伯山は「スポーツは不作だったと言われてますが、やくさんが長嶋茂雄さんが亡くなったということで」と、選考過程で加えたことを明かしている。
[マイナビニュース]
2025/12/2(火) 11:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/655ed9992360089a42143c68ea43f54b05085741
引用元: ・かつては政権批判ワードが多数受賞も… “高市首相の流行語大賞”はスポンサー交代が影響? 事務局「全く関係ありません」 [煮卵★]
大賞は誰もがミャクミャクと思っていたのに
高市のアレだと忖度と思われても仕方がない