直接の引き金となったのは、台湾有事をめぐる高市早苗首相の国会答弁だ。日本政府は従来の見解を変えたものではないと説明する一方、中国側は、歴代首相が曖昧(あいまい)にしてきたはずの日本の武力行使について踏みこんだものと受け止めた。
現状は、「国交正常化以降、最悪」と呼ばれた2012年の尖閣をめぐる対立のとき以来の関係悪化へと近づいている。「核心中の核心」と位置づける台湾問題だけに、中国側がそれだけ「激怒」しているように映る。ただ、実際には高市政権との距離感を測る中で繰り出された周到な一手である可能性もる。
ここに至るまでには、三つの要素が重なった。
一つは、中国が元々、高市氏を強く警戒してきたことだ。「日本を代表する保守派」とみなし、過去にも靖国神社参拝を繰り返してきたことでも知られている。政権発足前には中国とのパイプ役となってきた公明党との連立も解消し、高市氏への警戒感はより強まった。特に、過去にも親しさをアピールしてきた台湾についての言動は、強く注視されていた。
二つ目には、この台湾との親…(以下有料版で,。残り1325文字)
朝日新聞 2025年11月15日 12時08分
https://www.asahi.com/articles/ASTCH0SC8TCHDIFI003M.html?iref=comtop_7_01
引用元: ・激怒?わな?日本渡航自粛 中国の論法、総領事投稿「なかったこと」 [蚤の市★]