待ち合わせ場所に指定されたのは、京都府内のある火葬場の前だった。80代僧侶は、見知らぬ人の戒名を刻んだ白木の位牌(いはい)を持って向かった。
到着すると、親族10人ほどがひつぎを囲んでいた。
「身内がちゃんといるのに、葬儀をせえへんのか」。驚いたが口にはしなかった。ひつぎの上に位牌を置いて5分ほど読経し、謝礼を受け取って帰った。
通夜や告別式など儀式をせず、自宅や安置所から遺体を直接火葬場に運び、火葬する形式の葬送「直葬」。
この僧侶が葬儀業者から直葬の依頼を受けたのは、1年ほど前のことだった。
事前に故人の名前や年齢が書かれたファクスが送られてきて、最も“安価な”戒名を付けるよう指示された。
普段の告別式では20分以上読経し、故人の思い出やお経に込められた意味を遺族と分かち合う。
「心を込めて亡き人を見送るという信条と反する。二度と受けない」と心に決めた。
だが、この1年間で、数件の檀家(だんか)から直葬での読経を依頼された。
「きちんとした家でも直葬をする世の中になってしまった」と時代の変化を実感したという。
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京都府内の80代僧侶にとって、直葬そのものは珍しくなかった。何十年も前から、行政の依頼で、身寄りのない人や生活保護の人の最期を
直葬で見送ってきたからだ。「直葬はいわゆる『福祉葬』で、身内がいる人がするものではないと思っていた。
この風潮が広まっていいのだろうか」と戸惑いを隠さない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/63660d75686abd173e844282d2bfa70db93e9d9b
引用元: ・京都の僧侶、直葬が当たり前になってきて困惑 「身内がいるのに、葬儀をせえへんのか」 [123322212]
そういうの何もなしかと思ってた
がんばってね