フィリピン中部セブ市では台風25号の大きな被害が出ている。死者の大半はセブ島で確認されている(4日)
フィリピン中部に今年最大級の台風25号(カルマエギ)が上陸し、当局は5日、少なくとも66人が死亡、数十万人が避難を余儀なくされていると発表した。
台風25号は、フィリピンで最も人口の多いセブ島の中部の町全体など、広い地域で洪水を引き起こしている。市当局者によると、死者のうち49人が同島で確認されているほか、26人が行方不明となっているという。
また、救援活動で派遣された軍用ヘリが、セブ島の南にあるミンダナオ島で墜落した。公式の死者数には、このヘリに搭乗していた乗組員6人が含まれているという。
市民防衛局のラファエリート・アレハンドロ副局長は、現地ラジオ局の取材で最新の死者数を。救助隊は現在、空が晴れて支援物資を届けられるようになるのを待っていると述べた。
「課題は道路上のがれきと車両だ。我々が片付けるべきものが山ほどある」
また、40万人近くが台風の進路から避難したと述べた。
現地で「ティノ」と名付けられたこの台風は4日にフィリピンに上陸。勢力は弱まったものの、風速約36メートル以上の風をもたらし続けている。
台風25号はヴィサヤ諸島を通過し、5日には南中国海に抜けると予想されている。その後、すでに記録的な大雨に見舞われているヴェトナムに進むとみられている。
セブ島では住宅地で甚大な被害が出ている。小さな建物が多数流され、洪水が引いた後は厚い泥が残されている。救助隊はボートを使い、家の中に閉じ込められた人を救出している。
被災地の映像には、屋根の上で避難する人々や、通りを流される車やコンテナが映っている。
また、死者のほとんどは溺死したと報じられている。
セブ州のパメラ・バリクアトロ知事は、「セブの状況はこれまでにまったくなかったものだ」とフェイスブックに投稿。「風が危険だと予想はしていたが(中略)本当に人々を危険な状況に置いているのは水だ」、「洪水は壊滅的だ」とした。
セブ市に住むドン・デル・ロサリオさん(28)は、暴風雨が吹き荒れるなか、上階に避難したとAFP通信に説明。「28年間ここにいるが、今回のはこれまで経験した中で圧倒的に最悪だ」と話した。
フィリピンは毎年、平均20回ほど、暴風雨や台風に見舞われている。
今年は9月に、「スーパー台風」となった台風18号(ラガサ)と、台風20号(ブアローイ)が相次ぎ上陸。合わせて十数人の死者を出し、インフラや農作物に被害をもたらした。
その前の数カ月にも、異常なほど雨の多いモンスーンシーズンによって広い範囲で洪水が発生していた。こうしてなかで、治水システムが汚職のために完成せず、標準以下になっているとして、人々が怒りの声を上げ、抗議行動を起こした。
セブ島は9月30日に沖合で発生したマグニチュード6.9の地震でも、多数の死傷者が出るなど大きな被害を受けた。
https://www.bbc.com/japanese/articles/czxn33ervr1o
引用元: ・【フィリピン】台風25号で大被害、少なくとも60人以上が死亡 死者のほとんどは溺死 [1ゲットロボ★]
そんなにやばいやつだったのか?
まだまだ増えてしまいそう