(リード文略) 
 ◆「これから3カ月分の処方箋は出せなくなる」 
  東京・多摩地区に住む木村麻里さん(仮名)は、近くの実家で1人暮らしする80代の父を連れて、地元の診療所に通っていた。 
  認知症の父には以前から高血圧・糖尿病・脂質異常症の三つの生活習慣病があり、3カ月おきに兄と交代で付き添った。3疾患とも状態は安定していた。 
  「これから3カ月分の薬の処方箋は出せなくなるので、毎月来てもらうことになります」 
  2024年9月、木村さんは受付の女性にそう言われた。「毎月は仕事を休めない」と困惑していると、院長から「土曜日仕事が休みなら、午前中にあなたが処方箋をもらいにくればいい」と言われた。 
 ◆4680円→2万1960円「年金暮らしの父にはきつい」 
  窓口で支払いを済ませると、高くなったと感じたので、以前の診療明細書と見比べてみた。半年前の同年3月の診療代は5870円。父の自己負担は2割で、1170円を支払った。ところが診療報酬が改定された同年6月の診療代は9150円、支払いは1830円と1.5倍に値上がりしていた。 
  改定前は3カ月に1回の通院だったので、年4回の診療代の父の負担分は計4680円だが、毎月通院するようになれば自己負担は1830円×12カ月=年2万1960円となり、1万7280円も高くなる。 
  「年金暮らしの父にはきついと思いました」と木村さん。父に付き添った際、院内に「患者様への大切なお知らせ」という紙が張ってあるのに気付いた。院長名で、次のような趣旨のことが書かれてあった。 
  「2024年6月に診療報酬が改定され、病気によって長期処方や検査が大幅に制限される。高血圧・糖尿病・脂質異常の3疾患は患者負担が変わる場合がある」 
  木村さんは「改定の影響で、父も毎月通院することになったのか」と思った。 
 ◆調べたら、厚労省は長期&リフィル処方を推奨していた 
  だが、ネットで調べてみると「長期処方や検査が大幅に制限」というのはウソだと分かった。実際はその逆で、厚生労働省は医療機関に対し、「患者の状態によって薬の長期処方や『リフィル処方』が可能」とする院内掲示を義務付けたのだった。 
  リフィル処方とは、疾患の状態が安定している患者に、薬局で3回まで使える処方箋を出すことだ。2、3回目は診察を受けなくても薬を買うことができる。患者は医療費が節約でき、通院に余裕ができる。(略) 
  頻回な日本の外来診療 経済協力開発機構(OECD)の2021年のデータで、日本の1人当たりの年間の外来受診回数は11.1回。15.7回でトップの韓国に次いで多く、加盟38カ国中32カ国の平均6回の2倍近い「頻回」の状態だ。日本は医療行為をすればするほど収益が上がる「出来高払い」のため、過剰診療や頻回診療を招きやすい。(略) 
 東京新聞 2025年11月4日 06時00分 
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/446775 
引用元: ・地元の医者にウソつかれてた! 診療報酬改定装い「これからは毎月来るように」年間自己負担額4.7倍に [蚤の市★]
(´・ω・`)
今2ヶ月毎に通ってるが嘘だったんかい