この劇的な環境の変化の結果、北海道全土で5000頭にまで減少していたヒグマは、わずか30年で倍増したほどなのだ。当然、ツキノワグマも生息数と生息域が一気に倍増する。奥山でひっそり暮らしていた幻の熊たちが、平成期にかけて人里近い中山間部まで降りてきたのだ。
ここで重要なのは、熊だけが倍増したわけではないという点だ。北海道ならばエゾシカ、本土ならばシカやイノシシもまた一気に激増する。
ここでアーバン熊は「二歩目」へと進む。肉食化である。
激増したシカやイノシシの農作物への食害拡大で農林水産省は、これらの狩猟を推奨してきた。高齢化した猟友会ではこれに「罠猟」で対応。その罠にかかったシカやイノシシを、生息数の増加で飢えた若熊たちが横取りするようになったという。
意外に思うかもしれないが、熊は狩りが苦手で主食は木の実や樹木(皮を剥いで柔らかい形成層を食べる)。肉食は魚や昆虫が基本となる。それが罠にかかった、文字通り「おいしい獲物」を食べることを覚えた。つまり、罠を仕掛けてある住宅地近くの里山まで熊が接近してきたのである。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/94b37992d6ba41cbae9fcd6d7f78ffba0f2ed1e0
引用元: ・【かつてのクマとはまったく違う】「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
天敵のニホンオオカミが絶滅して
激増した鹿と猪の数を何とかしないと
クマは餌を求めて山から下りてくる